ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第60回:メルヘンメイズ

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。最近勢いで買ったPC用ソフト『Kenshi』にハマっております。なんといいますか、何もうまくいかないRPGですね。普通にしているだけなのに、あっという間に捕まって牢屋に入れられたり、その後奴隷落ちさせられたり…… 逃げ出したら殺されたのでやり直したらいきなり奴隷にされたり……

何をやっても奴隷落ちするんですけど!

 そのかわりうまく回り始めたら、そうそうやられることはなくなりました。うまく行ったらうまく行ったで見てるだけの時間が増えたり……油断して仲の良かった組織に払う金がなく襲われ、撃退してしまったり。世界に居場所が無くなりそうです。まあ、そうなったら世界征服を目指しますけどね。何をやっても良い世界、ゲームならではの自由がそこにある、ということで『Kenshi』オススメです。軌道に乗るまではストレスがマッハなゲームですけどね。
 ストレスがマッハといえば今回紹介するタイトル。

 メルヘンメイズであります。この、可愛いタイトルとは裏腹に、難易度が高い。ボス戦は弾が多いだけなのでなんとでもなりますが、そこまでの道程が……ともかく見ていきましょう。プレイを始めるとストーリーが説明されます。

 というわけで「ふしぎの国のアリス」と「鏡の国のアリス」を題材としたゲームです。内容はアクションシューティング。アリスはシャボン玉を攻撃手段としています。溜めると大きく、進行方向の敵を一掃できるシャボン玉が放てます。シャボン玉なので、溜め続けていると弾けて消えるのでさっさと撃つべし。というわけでゲーム画面をドーン。

画面真ん中の薄緑の球体が最大までためたシャボン玉。

 この画像、1面の途中なんですが、すでにこのごちゃごちゃ感。なお、敵を殺す事はできず、フィールドから落とすことで排除できます。どっちにしろ死ぬと思うけども、メルヘンな世界を表現するために直接的な表現はしないということなんでしょう。なお、アリスも敵の弾を受けると死ぬわけではなく、玉を受けると弾き飛ばされて、落ちるとロストとなります。つまり、落ちなければ大丈夫なわけです。後ろの面に行くとピンボールのごとく弾かれてわけわからなくなったりしますが……
 このゲームの難易度を上げているもう一つの要素が時間制限。各マップは180秒の時間制限があり、時間が過ぎてしまうと……

 この変な太陽にしか見えない黄色いやつが登場、接触するとアウトです。いくら逃げても無理なんですけどね。
 さて本作は全9面と以外と先は長いゲームであります。インターバル時のマップをつなげたのでどうぞ。

 ご覧の通り、意外とクリアは遠いのです。それでは道中は頑張った以外書くことがないので、ボスをご紹介。

1面「おかしの国」のボス。名前は「ミヤーシャ」ほうきに乗った魔女。攻撃方法は小さい魔女。
2面「おもちゃの国」のボス。名前は「デッドルースター」鳥のおもちゃ。攻撃方法はキャンディ。
3面「つみきの国」のボス。名前は「タンブラー」だるま落とし。攻撃方法は胴体を飛ばしながらのキャンディ。
4面「きかいの国」のボス。名前は「アールメイコン」機械のおもちゃ。攻撃方法はキャンディ。
5面「そらの国」のボス。名前は「レイドック」サメのおもちゃ。攻撃方法はキャンディと突進。
6面「びっくりの国」のボス。名前は「ビッグトータス」亀のおもちゃ。攻撃方法はキャンディ。
画像のようにジャンプして移動する。ジャンプ中は攻撃が当たらない。
7面「むしの国」のボス。名前は「アラティーズ」何のおもちゃかわからないです。攻撃方法はキャンディーと体当たり。
8面「へいたいの国」のボス。名前は「トリプルヘッズ」。攻撃方法はキャンディ。
攻撃が通るのは3つの頭のうち一つだけ。
9面「女王の国」のボス。名前は「闇の女王」。攻撃方法はトランプ兵とキャンディ。

そしてエンディングはこちら。

 というわけで、なんとかクリアいたしました。正直「そらの国」でクリアを諦めました。道中がきついんですよ、本当に。実際にプレイするとわかるんですが、ボスではあまり苦労しません。本当に道中がきつい。そのきつさがわかる画像を探して道中の画像を見直していて見つけたのですが、

王蟲にしか見えない。攻撃を当てると目が赤に。
王蟲の怒りは大地の怒りじゃ~

 なお、きつさのわかる画像はない模様。きついときは必死でスクショなんか撮ってられないんですよ、本当に。とはいえそれはあんまりなので、YouTubeにあったラスト2面の動画を貼っておきますね。

『メルヘンメイズ』は名作と言っていいゲームだと思うんですが、移植に恵まれていません。実際に移植されたのはPCエンジン、X68000、Wiiだけ。その中でもPCエンジン版は斜め視点が廃止され、縦方向のアクションゲームになっている。まあ、斜め視点難しいしね。PCエンジンの性能のせいではなくナムコの営業サイドからの要望だったそうです。ということで縦スクロールになってますが面白さは変わらず、難易度は下げられて遊びやすいという良いタイトルです。

プレイできる人は是非!

 それではこのへんで。ではまた~

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