ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第86回:プリルラ

お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。段々と暑くなってきましたね。早速、塩分不足に備えて塩飴を購入しました。帰って口に入れて気づいたのですが、カロリーゼロの飴ってすごい不思議。まあ、吸収できない糖分なんでしょうけど、砂糖使っていない飴って変だよな~と思いながら2つ目の飴を口に。途端に広がる微妙な味。しばらく舐めているとレモン味に変わりましたが、大豆を舐めたような……と思って飴の袋を見ると、「アレルギー物質:大豆』の文字が。飴でアレルギー物質というのも初耳ですが、飴に大豆成分が入っているのも初耳です。というか、飴食べるのにもアレルギー気をつけないといけない世の中か……私はアレルギー無いからいいけど、飴にそういう物が入っているという意識はないので、袋に書いてあってもやばいんじゃないかなぁ。そんなことを思った週末でありました。

さて、本題と行きましょう。今回ご紹介するゲームはこちら。

プリルラ

『プリルラ』はタイトーからリリースされたアクションゲーム。ファンタジーな世界観と可愛いキャラクターで構成された作品です。1991年にリリースされた本作ですが、知らない人も多いのではないかと思います。それは同年に登場した『メタルブラック』のためにサブ基板が回収されたため店頭から消えたという悲しい事実があるからなんですよね。いいゲームだと思うんですが、人気はなかったんですかねぇ。それはともかく世界観をどうぞ。

ということで、自分たちの街のネジを守るために「魔法のつえ」で戦うお話。この杖の性能がよく、止まった時の中でも動けるという……こんなもの作れるんなら、ネジを巻かなくても大丈夫なようにしておけよと思わないでもない。
ということでプレイ開始です。

自警団のような感じでしょうか? ともかく自発的に守ると宣言した主人公のザック。街に出るとそこには普通に生活している町の人達が。

攻撃モーションで話しかけることが出来ます。この最後の子犬の話はちゃんと意味があります。というのは、

こういう敵が登場するのですが、杖で叩くと魔法が解け、

元の動物の姿に戻ります。自キャラで隠れていますが、カモノハシとか誰が飼ってるんだか。そしてマンホールを降りるとそこには、

番人がネジを巻き続ける職場が。すでに番人はやられており、ボスがネジを奪おうとしています。なんとか止めようと戦い、

倒しました。すると……

ボスだと思っていた絵描き歌の「かわいいコックさん」はオウムの姿へ変化。魔法で操られていただけでした。と、ホッとしたのもつかの間、操り人形が動き出し、鍵を持っていってしまいました。お約束ですね。

ということで、ネジを取り返しに行くことに。ザックくんは杖のおかげで動けています。おじいちゃんすげー。ということで次の面へ。

水晶の山を通り隣町へ向かいます。ここでは新キャラクターの

油すましみたいなやつや、

重鎧の敵が登場。このアタリでいきなり問題になるのは当たり判定のシビアさ。同一ライン上にいないと攻撃が当たりません。そのため、油すましみたいなやつに攻撃が当たらない。空中に浮いているせいでラインがわかりにくいんですよね。そんなこんなでボスに到着。

いきなり可愛さが崩壊。何を思ったのかキモいキャラクターが。モーションもキモく、

ビームを打ったり、鼻でジャンプしたり、唇を突き出してキスしてきたり……とにかく叩いて倒すと、

やられポーズがまたキモい。ともあれ倒したので元の姿に戻るわけですが、

大変普通のおっさん。そして次の街の話を聞くと、

隣街は時間が止まってしまったのでは? 大変ってなに? と疑問がわきますが、到着するとひと目で納得。

上から降りてくる女性に、下から上がってくる青髪の男。ファンタジーはどこかへ行き、狂気が感じられます。しかも女性が棒で大回転を行い、

蹴飛ばされた男がドアップに! この影で敵が登場します。敵を倒して進むと、

でっかい足が。立膝のときにその下をくぐって進むことが出来ます。

右足があれば左足もあるわけで。意味深な扉が気になりますが……入れるわけでも壊せるわけでもないので進みます。その先には、

多分、マリア様をイメージした壁画が。この壁画、

舐めてきます。ここを抜けるとボス戦です。ボスは

歌舞伎なキャラクター。振り回す髪の毛を避けつつ倒して出来てたのは、

内気な感じのおっさん。この人の夢が溢れ出していた模様。砂漠を通っていくのが近道だよと教えてもらいました。って、砂漠こえるほどに遠いの?
ともかく砂漠へ。のどが渇いて困っていると、

どうやら水を独占しているやつがいる模様。砂漠を進んでボスに到着すると、

カタツムリのような見た目だけど、虫のような足がある気持ち悪い生物が。横のかぼちゃはマジックを回復する妖精が掴まっています。マジックはいわゆるボムです。マジックの効果はランダムで、助けた動物たちが加勢に来るものや、ボーボボの「ところ天の助」みたいなキャラが走り回るものなどいくつかのパターンがあります。ボスを頑張って倒すと雨が降り始め、本来の姿に。

砂漠にカタツムリって……即死のような気がするんですが。そして、

ザックも不安になる雨量。ともかく次の街に向かうのですが、

完全に濁流に。砂漠がこうなるってのはとんでもない雨量です。そして、境目で止まっているわけは、

という理由が説明されます。ということで街の中では水に襲われることはありません。安心して進み、ボスに到着。

「コテカ」と呼ばれる装身具をつけたキャラクターが登場。
ダニ族なのか、ヤリ族なのか。ともかく倒します。

正体はこの街の時の番人でした。時間を戻すように言うと、

慌ててネジを巻く番人。後ろの人は戻らないのね……
そして時が動けば当然、

せき止められていた水が流れてくるわけで。津波の恐ろしさを考えると、これはシャレにならない事態。とはいえ何もできる事はなく、為す術もなく流されるザック。そして流されるままに、

ボーナスステージへ。今までなかったボーナスステージが突然やってくるのでびっくりしますが、所詮ボーナスステージ。別に死ぬわけじゃないので適当に流しましょう。そしてたどり着いたのは

空間がねじ曲がった街。途中敵に囲まれめんどくさくなって発動したマジックは、

電子レンジが落ちてきて中から変態が。このゲーム、世界観どうなっているのやら。この変態は紐で敵をぐるぐる巻きにして、

レンジの中へ。

閉じて暫く待つと「チンっ」という音とともに、

中からもとに戻った動物たちが。しかしこの変態、背中のマントがラップっぽいな。額にも「R」のマークがあるし、ラップマンとかなのかな? となるとさっきのは紐じゃなくラップでぐるぐる巻きなのか……

そしてついにボス戦へ。

とうとう、パペット人形を発見。こいつを倒してねじを奪い返せば大団円。ということで倒しました。すると、

地球儀頭のピエロが。ちなみに画面右端の猿はパペット人形の魔法が解けた姿です。そして、当然

となります。ラスボスは複数段階持っているのが当たり前ということですね。マジックも使っておくかと使ってみれば、

ところ天の助!

まあ、そいつよりも背景の目玉のほうが目を引きますが……なんとか倒してねじをゲットです。

街に戻って、時の番人のもとへ。

止まった時の中で、時の番人だけは動けるんですかね。じゃないと止まったときに何も出来ないし。ともかくこれで一件落着です。

ということでもう一戦であります。まあ、攻撃方法が変わるわけでもなく、ところ天の助を召喚したりしながら撃破。

ということで、操られていたわけではなく番人が黒幕でした。おじいちゃんに言えばネジを巻く仕事をなくせそうなんですけどね。ネジを巻くよう言うと素直に従う番人。

暇だったのでネジを巻く番人を後ろから殴りつけるザック。世界に色が戻り、時間が動き出したようです。ということでクリアとなります。はじめはメルヘンチックな可愛い世界なのかと思わせつつ、完全に狂った世界が展開されていきます。このゲームがさっさと回収され『メタルブラック』にされてしまったのも仕方ないのではないかと思えるちぐはぐさ。どの層をターゲットに制作されたのかわからない代物です。正直、インカム悪かったでしょうね。主に悪ふざけで構成されているゲームです。そういうゲームが好きという人は是非! と言いたいところですが、ほぼ残ってないだろうなぁ……あ、サブ基板があればいいんだから『メタルブラック』から奪い返せばいいのか。でも店舗でやるにはリスクが……明らかに『メタルブラック』のほうがいいゲームだし。となると、コンシューマしか無いですね。

なおこのゲーム、エンディングでも遊んでおります。

メルが剣を引っ張っているように見える。
ボスが二人の杖を掴んでいる?

と言った感じ。更には

開かずの扉が開いて……

その手は何をする気だ! って画像も。扉の中は宇宙というか、神秘ってことかな? まあ、消されるよね、そりゃ。

というところで、今回はこの辺で。どっとはら~い。

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