パンフレットで見るアーケード探訪:デススマイルズ

発売年 2007
開発/発売元 ケイブ
ジャンル シューティング
コントローラ 8方向レバー+3ボタン

 縦スクロール弾幕シューティングで知られるケイブが制作した、『プロギアの嵐』に続く横スクロールシューティングゲーム。元ケイブ社員であり、漫画「BTOOOM!」の作者井上淳哉がキャラクターデザイン・ディレクションとして参加している。
 操作方法は8方向レバーと、「左ショット」「右ショット」「ボム(召喚魔法)」の3ボタンで構成されている。つまり本作ではスクロール方向だけではなく、反対側にも後ろを向いて攻撃することができる。攻撃方向はボタンで決定されるので、レバー入力で後ろを向くことはない。

 主人公の「ウィンディア」はロンドンで暮らす13歳の普通の女の子であったが、異世界に吸い込まれた事により特殊な魔法能力を得たというキャラクター。同じ境遇の子どもたちと暮らしていたところに起こる魔物たちの襲撃。国王の名により魔物退治に向かう。
 ということで、登場するキャラクターは「ウィンディア」と彼女と共に暮す少女たち「キャスパー」「フォレット」「ローザ」の合わせて4名。「フォレット」「ローザ」はタイムリリースキャラとなっている。自機が全員が女の子というシューティングゲームは珍しく大変目を引いたのだが、ゴシックロリータがコンセプトとなっておりオタク向けという印象が強かった。

 ゲーム自体は弾幕シューティングばかりで初心者離れが起きていたところにステージ・難易度選択システムを搭載しプレイヤーが難易度の調整ができるようになっており、敷居が下げられているなどよく考えられたものであった。キャラクターごとに用意されたエンディングや性能の差異も繰り返しプレイする楽しさを提供していた。その結果、ケイブのシューティングゲームの中でも1・2を争うほどの人気作となった。このあともバージョンアップ版の『デススマイルズ メガブラックレーベル』、続編の『デススマイルズⅡ 魔界のメリークリスマス』とシリーズは続くことになる。

移植先一覧
Xbox360、Windows(Steam)

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