ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第135回:バイオレンスファイト

 お久しぶりです。お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。コロナのせいで、いろんな事態が起こってますね。私のメールボックスには自衛隊の集団摂取関連を名乗るメールが大量に届いておりました。ろくなことをしない連中がいっぱいいますね、本当に。みなさんもコロナを利用した詐欺には気をつけてくださいね。本当にあんな奴ら、コロナで死ねばいいのに……

 と毒を吐いたところで、スカッとする(?)ゲームをご紹介。

 ゲーム名は『バイオレンスファイト』。『ストリートファイター』に触発されたと思われるゲームで、『ストⅡ』より早くリリースされています。操作方法は8方向レバー+パンチ、ジャンプ、キックの3ボタンとなっております。レバー上でジャンプしないのは、このゲームがストⅡよりもファイナルファイトに近いからですね。フィールドには奥行きがあって、軸をずらしての攻撃なんかも可能です。まあ、攻撃自体上下の当たり判定が大きいので、少しずれていれば当たらないなんてことはありません。普通に考えれば相手の向けて攻撃を出すのであって、型を披露しているわけじゃないんですから、ずれても追いかけますよね。さて、本作で操作できるのは4人。少なく感じるかもしれませんが、ストリートファイターはリュウだけですからね。

 左からご紹介。バッド・ブルー、平均的な性能のキャラクター。使いやすい以外に特徴はないですね。次にベン・スミス、スピードタイプでボクシングで戦います。3人目はリック・ジョー、スピードはないがパワーは高め。パンチもキックも攻撃力が高いキャラです。最後にリー・チェン。見たままのカンフー使いでジャンプとキックに優れます。スピードがもうちょっとあったら使いやすいキャラなんですよね。という紹介から、今回使用するのはリック・ジョー。力でゴリ押す気であります。で。このゲームの構成なのですが、まず自分以外のキャラと左から順に対戦していきます。ということで、まずはバッドと対戦です。

 両脇のPOWは多分ヒット時の威力だと思います。そして画面下の隅に表示されているキャラの横顔と一緒に表示されている数字が体力です。100から始まり0になったら負けです。で、バッド戦ですが、はじめのキャラなのでパンチ連打で勝てます。ちなみに連射装置を使ったらチョップが出ました。こっそり技があった模様。そして次はボクサーのベン。

 なぜかパイプの上で戦うことになるラウンド2。カウンターなのか、えらいダメージが出ていると思われる画像です。このあたりまでは本当にゴリ押しでいけます。そして2ステージが終わるとボーナスステージに突入。

 ボーナスステージはトラと対戦です。ここで衝撃の事実。プレイヤーキャラクターは上段攻撃しか持ってないという事実が発覚。確かにしゃがめないけれども。あとガードらしきモーションもないようなので下段は喰らい放題です。ということで、トラが飛びかかってくるタイミングで迎撃するしかありません。そして、できることならボーナスステージは落とせないのです。なぜなら、

 倒すとパワーアップがもらえるのです。パンチかキックを選んで強化できます。どのくらい強くなったかわかりませんが、このキャラの強みである(と思っている)パンチを強化しておきます。さて次はラウンド3、カンフー使いのリーが相手です。

 パンチ力を上げたのにキックのほうが当たるという……まあ倒せればいいんですが。このあたりではこっちの攻撃をあっさり潰してくるようになります。チョップを出しても、キックで潰されること多数。あと、このあたりでジャンプからキックを滑るように入力すると違う技が出ることを発見。ドロップキックはこうやって出していたのか、デモのリック。ジャンプ→パンチで地獄突きのようなものが出ます。覚えた技を使おうとしたら死にかけましたが。そしてラウンド4。ここからCPU専用キャラが登場します。まずはロン・マックス。龍虎の拳2のテムジンみたいなイメージのキャラです。

 打撃の後に頭突きで飛んできますが、軸をずらすと全く当たらないので、軸をずらして連打して待っていると簡単に倒せます。よほどリーのほうが強い。そしてラウンド4が終了したので、ボーナスです。さあ、トラだ!

 今回はホワイトタイガー。まあやることは一緒で、もらえるものも同じ。なので今回もパンチを強化しました。本当に強くなってるのかな? 実感ないけど……

 ラウンド5の敵はトニー・ウォン。こいつだけは登場シーンが用意されていたりします。そこには

THE REMAINING FIGHTER IS ONLY ‘TONY WON’ THE BOSS OF BLACK-WILL-O’.

と書かれています。ということで、この大会を開催している組織のボスだと思われます。ちなみにプレイヤーキャラクターたちはただの賞金目当てで参加しております。大義などありません。さてこのボス、ちょっと距離をおいて待つやり方だとチェーンが飛んできます。なので、軸をずらしつつ連打で近づくのがやりやすかったですね。そして端に追い詰めて、いい距離を取りつつ連打であっさり倒せます。そして次が最後。

 対戦開始時に画像の演出が入ります。書かれている内容は、

 ALTHOUGH ‘WON’ WAS DEFEATED, YOU MUST FIGHT AGAINST ME.
 DO YOU REMEMBER ME.
 I’M YOUR YOUNGER BROTHER.
 DO YOU WANT TO GET PRIZE MONEY EVEN BY DEFEATING ME.

となっています。このセリフは誰でも一緒です。内容は、

「ウォンは負けたようだな。俺と戦ってもらおう。俺のこと覚えてるか? 弟だよ。俺を倒してでも賞金を持っていけるか?」

といった内容でしょうか。ボスの後ろには弟がいたという衝撃的シーンのハズなのですが、同キャラか~という感想しか浮かんできませんね。パワーアップも含め完全に同性能のようですが、CPUが操作するとあって、ガンガンカウンターを決めてきます。やってられるかと軸をずらしましたが、一方的に攻撃され負けてしまい、コンティニューを繰り返すこと……何回だろ?ま、まあ、やっと攻撃があたり、勝利しました。そのシーンがこちら。

 苦労の末、弟を下しましたよ。強かった…… そしてエンディングはこちら。

 この2枚の文章だけです。必殺技のような派手なものもないので、地道にペチペチやるゲームなんですが、時代でしょうかね、無駄に難しい。連続技なんてありませんしね。それでもタイトーとしてはお気に入りのゲームのようで、知名度が低い割には移植もされていたりします、一回だけですが。それでも知名度が上がらない、不遇なゲームであるにも関わらず、なんと「イーグレットⅡミニ」にも収録されるそうで。これはこれで意外と面白いんだけど、連打コマンドとか、連打装置を使わないと、まったくもって出ないほどの判定のシビアさとかどうにかしてほしいなぁ。そのままだろうなぁ…… あれ、スカッとするゲームを紹介するはずだったのに、あれ?

それでは今回はこのへんで。ではまた~

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