ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第45回:マージャン トリプルウォーズ2

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。
 とうとう9月に入ってしまいました。いきなり涼しくなりましたが、またすぐに暑くなるそうで。皆さん油断して体調を崩さないよう気をつけてくださいね。私は体調を崩さないようにクーラーの聞いた部屋でゲーム三昧で生きていきたいと思っております。頑張って実現するぞっと。
 それはさておき、今回紹介しようと思っているタイトルは、前回の続編となるこちら。


 マージャン トリプルウォーズ2

 今回も前回と同じく、といいますか前回よりひどいといいますか……前回の『トリプルウォーズ』はキャラはパクリでしたが、絵自体は描いていたようなのです、たぶん。しかし、今回は違います。全部ではないと思うのですが、明らかにトレースな絵が……
 まずは、ストーリーから紹介しましょう。


 ちゃんと前作の続きのストーリーとなっています。しかし王様のマサトは動かず、双子の片割れが助けに行くことに。まあ、ほいほい王様が出歩けないよね。王子様もダメかもですが、マサトも王子時代に旅に出てますし文句は言えないですね。ちなみにこのときの石化したラーナの絵ですが、私は『冥王計画ゼオライマー』の氷室美久とかかなぁと思っていたのですが、「サークル華ディスコ」様制作の「ニチブツ毒本 完全愛蔵版」によると『Good Morning アルテア』のVHSテープ版のジャケット絵丸パクリであるとのこと。


 あまりにそのまますぎて……トレース確定ですねこれ。

 ゲーム自体は前作と同じくMAPで行き先を選び、遭遇した敵と戦うことになります。

 こうなっているにもかかわらず、道の途中でエンカウントする仕様(前作と同じ)。例えばAに向かおうとすると、その前の分岐点でエンカウントします。ちなみにAにたどり着くと……


めぞん一刻』の響子さんですよね、これ。原作版ではなくアニメ版の柔らかい感じですが。前作もそうでしたが、Aとか選ばせるのに、そこは敵がいないという不思議な作り。ダンジョンの中で店を開くのはどうかと思いますが、ゲームの都合上仕方なしということで、流して敵の紹介に行きます。まずは一人目。


 ベル・ピンク。見ればわかりますね『ああっ女神さまっ』のベルダンディーですね。今の絵しか知らない人には不思議でしょうが、連載開始時はこの絵だったんです。あっという間に綺麗な絵になっていきましたが。そして脱衣シーン。

 2枚めとか、願いをかなえるために強制力が発動したときですかね。全く同じ絵があったのを覚えています。間違いなくトレースです。
 そして次のキャラクター。


 ヨーコ・ブルー。元ネタは『幻夢戦記レダ』の朝霧陽子です。元がビキニアーマーだったので、実は露出が減っています。それにしても、動きのじゃまになるような場所に短剣が指してあるのは一体……それでは脱衣シーンを。


 レダは作品を見たことがないのでトレスかどうかわかりませんが、たぶんこれはちゃんと描いていると思います。元キャラがキャラデザがいのまたむつみさんなので、絵的にそれっぽさはないなぁと思うのです。
 それでは次に行きましょう。


 リョウコ・シアン。……これ、元ネタがわかりません。藁にもすがる思いで「ニチブツ毒本 完全愛蔵版」を開いてみると、そこには、

 出展不明のゴツい姉ちゃん

 と書かれておりました。orz
 ともかく脱衣シーンの御紹介をしましょう。


 本当に何が元なのかわかりません。3枚めを見るとジョギングしている姉ちゃんを襲っているような成人向け漫画によくありがちな構図のような気もしますが……もしくはレオタードの姉ちゃん。まあ、考えようにも取っ掛かりすらない状態で……諦めて次に行きます。


 ケフェラ・レッド。これも元ネタがわかりませんでした。アニメ作品だろうと思い名前の「ケフェラ」とアニメで検索しても検索結果は「麻雀トリプルウォーズ2 敵」という……帰ってきちゃったよ。というわけで再び「ニチブツ毒本 完全愛蔵版」にすがりました。そこには

「エフェラ&ジリオラ」のエフェラもどき

 と、簡潔に書かれておりました。調べてみると正確にはひかわ玲子著『女戦士エフェラ&ジリオラ』というファンタジー小説が元ネタでありました。劇場公開されたOVAが制作されたあとOVAを元にしてPCエンジンでゲーム化されていたようです。全然知らなかった……ともかく脱衣シーンを御紹介。


 なんというか、いつもの構図なのでこれに関してはトレスじゃなく描いているんじゃないかなぁと思います。原作のエフェラはもっと大人な感じに描かれてますしね。そしてこのあとは前作と同じく色違いの使い回しなので、飛ばしてラスボスへ。


今回のアドールはなんというか、小物感が増しています。所詮は復活怪人ということでしょうか。『バビル2世』のヨミのように大物感が増して復活できればよかったのですが、なんというか小物です。そして倒すたびに石化したラーナが戻っていきます。


 なんというか、この戻り方で大丈夫なのかちょっと心配になりますが、無事復活。そこから、


 水に落ち、


 兄であるラークに抱きつき、


 裸のままお姫様抱っこへ。お前ら双子だよな、全く似てないんだけど……
 とまあ、これにてハッピーエンドとなります。おつきの二人は完全に空気でありますが……
 そうそう、前作の村娘にかわり、今作ではダークエンジェルとやらが登場します。役割は村娘と一緒です。ということで、当然今回も「XXな写真」がもらえます。では一気に行きましょう。


 間違いなく、今回も遊人先生の漫画のトレースです。明らかに線が違いますからね。
 なおキーアイテムを取らず写真をもらうとクリア不可能になります……

 というわけで、今回ご紹介した『マージャン トリプルウォーズ2』、前作と大きく違う点があるといえば、こちらは全くと言っていいほど人気が出なかったことでしょう。ちょっと脱衣麻雀で遊ぼうという気楽な気分でお金を入れると表示されるダンジョンマップ。前回と違いどこに行けばいいのかもロクにわからないという……なにせ階段降りた先がありますからね、無駄に広すぎるんですよ。しかし『バニラシンドローム』にあったパスワードコンティニュー機能はなく、延々とやらなくてはいけない。やる気はガンガンなくなるゲームであります。ということでインカムは当然悪く、あっという間に店頭から消えていきました。ゲームがゲームなので家庭ように移植されることもなく。当たり前ですね。

 そういえば私の知る限り長崎のスポット大橋3階の旧作コーナーでも置くことはなかったなぁ。『麻雀レモンエンジェル』とか古いのが並んでいる場所だったんですが……今はないんですよね、あのお店。もう、ゲーセンはやっていけない時代なんですかね、残念ですけど。
 それではこのへんで。ではまた~

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