とんがりギャルゲー紀行 第4回:スーパーエレクト大戦S・EX

『スーパーロボット大戦』といえば、20年以上も続く超人気シリーズ。好きな機体をガンガン敵陣に突っ込んで世界を救った人は数多くいることでしょう。かくいう私も世界を救った回数は十指に余りまくってもはや思い出せないほどです。
ですが、システムがまんまスパロボなこのパロディ作品はあまり知られていないご様子。どうして知名度が低いのかわからないほどとがったゲームなので、ここでぜひ知ってもらおうということで紹介させていただきます。
その名も、
『スーパーエレクト大戦S・EX』です。

タイトルからしておいおいとツッコミたくなる内容に、「怒られないのか?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。ですがご安心ください。この作品は、

ダイナミックプロの発売です。

スパロボシリーズの立役者であるダイナミックプロが発売しているんです。

怒られようがないですね。
そうなると「ダイナミックプロさん何してるんですか!?」という疑問が沸くかもしれませんが、あそこは元々エロに寛容でノリがいいところですから。永井豪氏は自身の画風を真似たエロゲーが制作される際(※『おまえのなつやすみ』のこと)、ノリノリで許可を出しただけでなくむしろ自分が描きたいとまでおっしゃった方ですし。ゲームは作る側の遊び心も大事ですからね、面白ければいいじゃないかの精神で受け入れちゃいましょう。


ひたすらひと夏ひきこもる美少女ゲーム『おまえのなつやすみ』の参考画像

ちなみにこちらの画像が、エレクト大戦のメインヒロイン(?)のご尊顔です。


さやかさん! 2Pカラーっぽいけどさやかさんじゃないですか!!

まるで甘詰留太氏のエロマンガに出てくる満子のごとく(氏の短編作品に出てくるヒロインの名前はだいたい満子)、量産型さやかが別人物として出てきます。ちなみに『スーパーエレクト大戦S・EX』では生身で戦うので、ビューナスAには乗りません。ミサイルではないけどおっぱいは出るので、ビューナスAがお好きな方はそれで我慢してくださいね。
ほとんどの人は乙女の生体兵装であるおっぱいのほうが好きでしょうけど。

メインストーリーは、学園に現れた大魔王ゴーチャンを倒すべくみんなで戦おう! というわかりやすいもの。各ステージに洗脳された女生徒たちが閉じ込められており、クリアすると救出して仲間にすることができます。
少しづつ味方ユニットが増えていく感じがすごくスパロボっぽいですね。

主人公、洗脳された女生徒を“性心性意”【説得】するの図。

主人公であるスケベ心旺盛な青年(デフォルト名は深井零)は、エロい行為によって女の子を癒すエレクションパワーなるものに目覚めています。
つまりこのバカエロ設定を生かして女の子を敵にガンガン突っ込ませ怪我したらやらしく回復してあげるという素敵に鬼畜なマッチポンプを楽しめってことなんでしょう。

かなり嫌がられてますけどね。

戦闘画面は以下の通り。

スパロボを知る人には馴染みの画面ですね。一見するとバカエロなパロディゲームですが、ちゃんと遊べる内容になっているんです。

ちなみに肝心のエレクションパワーによる回復は、エレクトタッチ(愛撫)MAXエレクト(本番)の2種類があります。
MAXエレクトのほうが激しいぶん回復量も多いですが、ソフトなエレクトタッチならその場で何度も回復でき、その後に移動することも可能です。MPの限りに回復しまくれるので、明らかに体力満タンな女の子にもちょっかいをかけることもできちゃいます。
どちらもそれぞれエッチなCGが観られるので、そこはお好みで。

回復中の光景。

必要なこととはいえ、戦闘中にあーんなことやこーんなことをしちゃうってすごいですよね。
サクラ大戦でも戦闘中にここまではしませんよ……!!
せいぜい一緒に温泉に入るくらいでしたよ……!!
……なんだ、大差ありませんでしたね。


ユニットのHPが尽きると正義のヒロインものの定番、ヤラれ姿も見られます。

それと、ボスへの対抗戦力として各ステージにダイナミックプロゆかりのキャラも登場しますよ。


見覚えのあるキャラが勢ぞろい。

ゲーム自体の完成度でいえば当然最新のゲームのほうが洗練されていますけど、ダイナミックプロ自らがはじけまくったサービス精神というかお祭り感がいいですね。
『美少女ゲームクロニクル』シリーズには掲載していない作品ですけど、なかなかいいゲームですよ。

※2020年9月追記:ダイナミックプロの制作ではなく発売だったので修正いたしました。

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