とんがりギャルゲー紀行 第57回:けっこう仮面「お仕置きパラダイスの巻」★

さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。

今回ご紹介するのは『けっこう仮面「お仕置きパラダイスの巻」★』

永井豪の同名マンガを原作にしたPC-9800シリーズ用ゲームです。

©表記はダイナミックプロダクションですが、開発はアイデス(のちにF&Cに事業を継承した会社)が担当しています。

本当は師走ということで「先生何やってるんすか!?」って感じの作品を取り上げようとこれを選んだんですが、よく考えたら開発も原作も意外ではありませんでしたね。

原作マンガを知らない方向けに簡単に説明すると、けっこう仮面とは月光仮面のパロディ作品です。スパルタ学園に出没する女怪人が活躍する変身ヒロインもので、その正体は当時読者にも明かされないという徹底ぶりでした。

キャッチフレーズや作中のセリフなどで「どこの誰かは知らないけれど、カラダはみんな知っている…。」「頭隠して体隠さず」「はやての様に表れて、たっぷり見せてさって行く…」などと表現されているとおり、彼女は常に顔を隠し、ダイナマイトボディを惜しげもなく晒した姿で現れます。その姿はどう見ても痴女ですが行動は正義の味方のもので、過剰に生徒を締め付けるスパルタ学園のしつけ教師(体罰に特化した教師)たちを次々に成敗していきます。

ゲーム版である本作ではそんなけっこう仮面の敵である凄腕しつけ教師が主人公となり、彼女の正体を探っていくことになります。学園を探索し、聞き込みや女生徒への尋問で情報を集め、生徒の救出にやってきたけっこう仮面と対決するという、原作に準拠した展開が待っています(ストーリーはオリジナル)。

生徒へのおしおき……というか尋問は快楽よりも苦痛を与えるものなので、調教モノが好きな人でも合わない可能性があるかも。上の画像でやっているブロマイドお仕置きは、ダイナミックプロ作品のキャラクターブロマイドを画鋲で体に貼っていくというものです。痛そう。

最後までコトを致そうとするとけっこう仮面が止めに現れます。それ以外のことをしている分には止めに来ないんですが、もしかして影でタイミングを見計らっているんでしょうか。

それにしてもひどい技だ……。

基本的に股間が見えないようにセリフやアングルで誤魔化しているのに、キックの時だけモロですね。でも見えたらいけないものは映っていないので、とんがりギャルゲー的にはセーフということで載せちゃいます。

けっこう仮面の必殺技にはそれぞれ複数枚のCGが用意されているので、躍動するダイナマイトボディをたっぷり堪能できますよ。ゲーム自体は正直に言っちゃうとあんまり面白くないんですが、CGはやたらと躍動感があるので見応えがあります。

登場シーンもこだわりが感じられたので、お見せしておきますね。

どこの誰かは知らないけれど カラダはみんな知っている

けっこう仮面のねえさんは 正義の味方よ よい人よ

毎回ではありませんが、彼女は明らかにアウトなメロディラインにのせて歌いながら現れます(ボイスはなく文字だけですが、BGMは月光仮面のメインテーマそっくり)。

「よいこは真似しないでね!」と言われなくても真似しようとは思わない、それがけっこう仮面だというのに、ゲームだけでなくオリジナルビデオや実写映画になったりしているから驚きです。皆さんけっこうこういったおバカな話が好きなのでしょうか。大変けっこうなことですね。

けっこう仮面の派生作品のなかでもかなり知名度が低い作品ですが、CGの完成度は高いので見た目が気に入ったなら遊んでみるといいのではないでしょうか。

それでは今回はこれにて。また次回もよろしくお願いします。

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