生活様式をはじめ社会が一変してしまった新型コロナの話題で持ちきりだった2020年ももう終わろうとしていますが、皆様はいかがお過ごしだったでしょうか? 私はありがたいことに大きな影響も受けることなくたくさんの仕事の話をいただくことができ、本を出版することができました。そんなわけで、今年一年に発売された本を振り返りつつ、印象に残った話をしてみたいと思います。
美少女脱衣麻雀スーパーガイド アーケード編
2020年一発目がこれ(笑)。企画コンセプトは説明するまでもなく「脱衣麻雀の本が作りたい!」の一点のみでした。本当に勢いだけで作ったので、この本の進行中はバカバカしくも楽しく作ることができました。思えば去年の正月休みはひたすらスクリーンショットのために麻雀ばかりやっていましたね。
ちなみにこの本に限ってはアカデミックやおしゃれなデザインといった要素はなんのその。とにかく隙間さえあれば画像で埋めたため、全面断ち切りという豪快なビジュアルになっています。「小さい画面があって見にくい」という声もありましたが、1枚でも多く画像を突っ込みたいという執念の現れなんですよ。
ゲームキューブパーフェクトカタログ
ゲームキューブは他社の類書がないため、比較的好評だった本です。発売タイトル数が適度に少なかったこともあって、各ソフトの紹介をゆったりと書くことができたことと、ゲームキューブのハードウェアについて言及した文献がほとんど存在しないことも理由として挙げられるのかもしれません。
NINTENDO64に続く任天堂の暗黒期だった(というより、プレイステーション2が強すぎた)こともあって決して社会的評価が高いとはいえない同機種ですが、『ピクミン』や『大玉』、『カービィのエアライド』など個性的なゲームも多く、Wiiへのヒットに繋がる前の橋渡しとして非常に重要なポジションのハードでしたね。個人的には同世代の中で一番「遊んで楽しい」と思えるハードです。
PCエンジンミニパーフェクトカタログ
パーフェクトカタログシリーズで初めてミニサイズを取り上げた本(正確には『メガドライブミニパーフェクトカタログ』があるのですが、あれはAmazon特典で単体出版物ではなかった)です。ページ数も価格も抑えめの企画で、製品の発売から1ヶ月後というハンデがあったにもかかわらず検討した売り上げを見せてくれました。
ファミコン、メガドライブ、プレイステーションに続くミニ系ハードの流れで企画された本製品ですが、NECロゴやカードスロットがない、発表当初のラインナップに華がないなど心無いツッコミがあふれる中で「よくぞ発売してくれた!」と素直に賛辞を贈らずにはいられないハードです(収録タイトルの大さとラインナップから、さぞやライセンス交渉や交通整理が大変だったことが容易に想像できます)。そんなPCエンジンミニへの敬意を表して、本書はゲームを遊ぶときに常に横に置いてもらえるようなガイドブック的な作りを目指しました。ハードの販路が限定されている分、書店を通じて広く本機の魅力に触れてもらいたいですね。
MSXパーフェクトカタログ
パーフェクトカタログシリーズの次のテーマがゲーム機ではないということで、発表当初かなり話題となった本です。『MSXパーフェクトカタログ』は同シリーズの中でもかなり売れた本のひとつでして、普段あまり表に出てくることのない潜在的なMSXファン層の多さを再認識させる結果となりました。パソコン関係をテーマに据えた本というものはどうしても部数が見込めないためどこの出版社も及び腰になるものですが、そんなネガティブなイメージを見事に吹き飛ばしてくれた1冊といえます。
もっとも、ソフトもハードも資料が不十分な中でこの本を作り上げるのはかなりの労力を伴いまして、特に百数十台に及ぶMSX本体の撮影は今思い出しても途方も無い作業でした。とはいえまだまだ語り足りない要素もあるため、MSX関連についてはまだまだ何らかの形で本を出したいと思います。
美少女脱衣麻雀スーパーガイド パソコン&家庭用ゲーム機編
こちらは『美少女脱衣麻雀スーパーカード アーケード編』の好評を受けて作った本です。「なぜパソコンと家庭用ゲーム機を合わせたのか」、「どうしてこのようなラインナップになったのか」についてはここですでに述べているので割愛。表紙にPCエンジンのコントローラを使用した理由はコンシューマ初の脱衣麻雀『麻雀学園 東間宗四郎登場』を発売したハードだからです。
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