2020年を振り返ってみた

NEOGEOパーフェクトカタログ

これについてはしっかり告知、予約までしておきながら皆様のお手元に届けることができず、未だ残念に思っている企画です。中身についてはすべて完成してあとは印刷するだけだった状態だっただけに、なおのこともったいなく感じています。

発売中止の告知を出した際に当然のことながらSNKとの版権トラブルではないかという憶測がかなり流れました。特に他社さんの企画でも1冊お蔵入りになっている案件がある上に、そちらもSNK関連製品が含まれていたことからもそういった印象が流れるのもやむなしだったのですが、ここで改めて「『NEOGEOパーフェクトカタログ』の発売中止はSNKとの版権トラブルが理由ではない」と強調させていただきます（実際、発売中止に至るまではSNKオンラインでも予約注文も受け付けていた）。

まだ中止の判断をしてから日が浅いため詳細は控えますが、前田と出版社との間で取り決めたことなため、何卒ご理解をいただきたく存じます。

とんがりギャルゲー紀行

当サイトの好評連載企画「とんがりギャルゲー紀行」が単行本化！　というわけで前田が直接関わった本ではないのですが、やはり外すわけには行かないでしょう。当サイトきってのギャルゲーマイスター、松田ゆのじの独特な感性と語り口の妙はあらたてめ説明するよりも直接読んでいただいたほうがいいと思います。田中ロミオ先生に多数の寄稿文を書いていただくわ、チンズリーナ先生から素敵な表紙を描き下ろしていただけるわでなかなか濃い1冊となっております。まずは当サイトの記事から入っていただければ、あなたもきっと松田テイストのファンになること請け合いです。

X68000パーフェクトカタログ

以前コラムでも書きましたが『MSXパーフェクトカタログ』の成功が大きな後押しとなって企画が成立した本です。X68000もMSXに負けずに根強いファンが大勢いるマシンでして、こと日本のゲーム業界に関わる人間で一定年齢以上の方ならば（私も含めて）間違いなく多大な影響を受けている機種です。それだけに発売後の評価は真っ二つに別れまして、その低評価の内容がほぼ「創作、草の根活動について触れてない」というものでした。そういった評価をいただくことはあらかじめ十分に予想できましたし、本書の内容やサンプルページを当サイトやAmazonなど各所に公開していたのですが、周知が不十分であったことで少なからず期待を裏切った読者の方々がいらっしゃったことについて深くお詫び申し上げます。

本書の企画意図と内容についてはすでにこちらで語っているため重複は避けますが、「X68000の名前だけは知っているけどどんな機種かよく知らない」という大多数のゲーム、パソコンファンに伝えるという目的は十分に達成できましたし、X68000を俯瞰する本が他に存在しない以上、意義はあったかなと思っております。MSX同様、次のステップに向けた本もやりたいですね。

プレイステーションパーフェクトカタログ

先週発売されたばかりなので、振り返るにはあまりに日が浅すぎますが一応2020年に発売された本ということで。この本に関しては、通常のパーフェクトカタログ2冊分のボリュームを同時並行で作るという荒業だったため現段階では「とにかく苦しかった」としか言いようがないです。本の売り上げなど客観的な評価も来年以上の話でしょうし、今はとにかく推移を見守りたいと思います。

そんなこんなでここに紹介しただけで10冊（名前を出さない出版物や雑誌への寄稿も含めればもっと）も書いていたんですねえ。来年もより一層頑張って面白い本をお届けしたいと思います。