『美少女脱衣麻雀スーパーガイド パソコン&家庭用ゲーム機編』校了しました

表題の通り、『美少女脱衣麻雀スーパーガイド パソコン&家庭用ゲーム機編』が無事に校了を迎えました。特に何事もなければ3月25日に店頭に並ぶ予定ですので、興味のある方はぜひお手にとって見てください。

さて、今回の本は先だって発売した『美少女脱衣麻雀スーパーガイド アーケード編』の続編となります。続編とはいっても対象となるテーマが異なるだけですので、自分の思い出に刺さる方を選んでいただければと思います。

当初は「パソコン編」「家庭用ゲーム機編」でそれぞれ発売しようと考えていたのですが、実際に進めてみるとそれぞれ異なる事情に起因する問題が出てきたため1冊にまとめたという経緯があります。そこで今回は「パソコン編」「家庭用ゲーム機編」それぞれに対する問題点をこの機会に説明します。

 

パソコン編単体だと成人向け雑誌になってしまう

「パソコン編」を作るにあたって絶対収録したかったタイトルはなんといっても『まじゃべんちゃー・ねぎ麻雀』です。パソコン用脱衣麻雀の開祖にして、サシ麻雀として完成されたシステム、積み込みやイカサマという発想、江南直緒さんのコケティッシュなキャラクター、と極めて完成度が高いんですね。以後の脱衣麻雀がこのシステムを踏襲していることからも、以下に優れていたかが分かると思います。

でも、逆にいえばどうしても掲載したかったのはこの1作以外、わずか数本のみ。それ以外の200タイトルにも及ぶパソコン用脱衣麻雀を掲載しようとすると、ある問題点にぶつかります。それは「脱衣麻雀と言いながら脱衣自体が目的ではない」こと。

パソコンで脱衣麻雀を発売するとなると当然成人向けレーティングになるのですが、成人向け美少女ゲームとなると当然ながらお客さんの目的は「脱衣」ではなく「脱衣の先」なんですね。結果的に、グラフィックを掲載しようとすると、そのものズバリHシーンばかりになってしまうため、成人向け雑誌になってしまうんです。

成人向け雑誌だと、成人向けに区分されたエリアでないと販売できないし、正直言ってかなり対象読者を狭めてしまう結果になります。最初から成人読者のみに絞ったテーマの本を作るならまだしも、あくまで「脱衣麻雀」の本を作りたいわけで、本書におけるパソコン用脱衣麻雀の掲載タイトルは、かなり見送らざるを得ませんでした。

家庭用ゲーム機編は「脱衣麻雀」なのか?

一方、「家庭用ゲーム機編」の方ですが、掲載候補タイトルはおよそ120タイトル弱。この数字だけ見れば一見問題なさそうに思えますが、実はちゃんと「脱衣」している家庭用ゲーム機向け「脱衣麻雀」ってかなり限定されるんですよ。具体的に言うと1990年代半ばから後半にかけて、機種ではPCエンジン、3DO、セガサターンにほぼ集約されてしまいます。

理由は言うまでもなく「脱衣」という行為にレーティングが絡んでくるからでして、ストレートに脱衣ができない以上、大抵は水着やコスプレという代替手段を使って、ご褒美感を演出しています。こちらもまた厳密に言えば「脱衣麻雀」ではないのですが、そのへんの定義を厳密に運用してしまうとこれまた掲載するタイトルがほとんど全滅ということになりかねません。

 


結局、「パソコン編」にせよ「家庭用ゲーム機編」にせよ、共通した問題点は厳密に脱衣麻雀という定義を運用すると企画として成立しないという部分にあります。しかし、私としては当時のメーカーやクリエイターが、脱衣麻雀という日本独自の特異な分野を「ご家庭でも遊べるように」と知恵を絞って作ってきたものを何らかの形で後世に残したい。そこで、「脱衣麻雀」という単なる単語に固執するのではなく「脱衣麻雀をどうにかして家庭用に届けたい」というマインドの部分を伝える本が作れないかという考えで本書をまとめるに至りました。

具体的には「脱衣そのものはなくても、登場する女の子によるご褒美要素(グラフィック等)があるもの」と設定し、なるべく脱衣麻雀ぽいものを提供しようとした作品は掲載対象とする拡大解釈をしています。

タイトルに偽りあり!と異を唱える方もいらっしゃるでしょうが、脱衣麻雀という単語の定義に固執するよりは、実を取るスタンスを選びました。この辺についてはかなり多めに描くハードごとのレーティングに関するコラムを掲載しましたので、何卒ご理解をいただければと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年愛媛県松山市生まれ。アーケード、家庭用、PCはもとより美少女ゲームまで何でも遊ぶ、ストライクゾーンの広い古参ゲーマー。ただし、下手の横好きがたたり、実力でクリアできたゲームの数は決して多くないのが弱点。