ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第105回:T.M.N.T. スーパー亀忍者

お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。記事のことを考えていたら、タイトーで働いていた頃のことを一つ思い出しました。私が働いていた店は大型店舗でアーケードゲームはもちろんプライズ機もかなりの数があり、更にメダルゲームもあったわけです。とはいえこの内容はちょっと大きなゲーセンなら当たり前の構成ですけどね。そしてそのメダル機に大型のものがあるわけです。ビンゴであったり競馬であったり。私が働いていたのは長崎の店だったということもあり競艇の機械がありました。確か名前は『エキサイティングボートレース』。これが凄いんですよ。ちゃんと水を入れ、その中をボートが走るわけです。水を流すとともに水流も作り迫力が出るようになってたんじゃないですかねぇ。ポンプの動きが怪しくなり、直接フィールドに水を入れていた気がします。なお水には青い塗料を混ぜ水の深さを演出していたので壊れやすかったのでしょう。正直あの塗料のせいで掃除が大変だったのを覚えています。一番エラーが少なく動いていたのは、長崎に雨がふらず渇水となり水の補給を止めたときでしょうか。まあ現実なんてそんなもんですよね(笑)

それでは今回のゲームをご紹介いたしましょう。これです。

『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ スーパー亀忍者』

当時から海外のコミックやカートゥーンのゲームを多く出していたコナミがおくる、得意とするアクションゲームなわけです。実際この手のコナミゲーには日本では人気が出なかったものも多いですが、プレイすればわかる出来の良い作品が多いです。ただ人気が出ない理由は原作の作品が日本で知られていないというだけです。だって『ザ・シンプソンズ』とか『バッキーオヘア』とかですよ? 知名度が低すぎるんです。とまあそんなわけで、隠れた名作的な本作のご紹介です。隠れてないか。

さて物語は協力者のエイプリル・オニールが住むマンションから火の手が上がっているのを発見するところから始まります。師匠のスプリンター先生の指示通り助けに行くのですが、そのシーンがこちら。

このあとエイプリルの住むマンションに屋上から侵入します。中に入ると火だらけ、結構激しく燃えているようですが、この建物鉄筋コンクリートだと思うんだ、私。

特にこだわりはないので最初にカーソルが合っていたレオナルドを選択。もしかしたらもっと範囲が広く楽なキャラがいたかも。さらに、自分の腕を鑑みて最低難易度に。というわけであっさり行けるはず。と思っていたら、

次々現れる的に手を焼いていると床をぶち抜きドリル登場。

そして中から登場したのはロックステディ。サイト掛け合わせられてミュータント化したキャラクターですね。力はあっても字が読めないほどに馬鹿。ということで戦闘が開始されたのですが、

途中で取り出したアサルトライフル(?)の前にいいように殺されていく。うまく避けれない私が悪いのですが、大苦戦。そして何より、この戦いをそんな近くで見てないで逃げろよエイプリル。そういやエイプリルっていろんなバージョンがありますよね。リポーターだったり、タートルズと同年代だったり、最近見たポリゴンアニメでは超能力少女でありました。まあそれはさておき、なんとか倒すと、ドリルの扉からシュレッダーが登場し、

目の前でエイプリルを拐われてしまう。ここからエイプリルを追いかけ、シュレッダーの本拠地を目指す。

地形を利用した攻撃をうまく使わないと、あっという間に劣勢に。なんだか敵が多いんですよね。背景のアイテムを飛ばしたりしながらなんとか進んでいくと、

ビーバップ登場。そういやこいつと相棒のロックステディは1987年のアニメに出たキャラですね。そしてロックステディよりもちょっとだけ頭がいいキャラクターです。当然馬鹿です。

近づけば殴り飛ばされ、離れれば銃で撃たれる。このリップルレーザーみたいなの範囲が広いのかしら? ガンガン当たる。そして足元に開いたマンホール、たまに落ちる。そんなこんなでなんとか倒すと、マンホールの中へ。底に入るんなら、豚は無視しろよ! そして、

アクションゲームにつきものの下水道。水に落ちてもダメージはありません。ただ、ミサイルが飛んでくるだけです。そして一番奥に行くと、

ボス登場。どうやらビーバップは中ボスだった模様。えっと、メカに乗った博士ってことは……誰だ? 元々あまり詳しくないのでわからんというのが正直なところ。とにかく吐き出してくる犬型ロボットを破壊して本体を攻撃。なんとか倒すと……

博士は捨てられたらしい。さて、下水道から外に出るとそこは……

地下の駐車場。当然敵だらけ。更にはなぜか、爆発物満載のドラム缶まで。うまく使えば楽になるはずだが、うまく使えない。頑張って進むとそこには……

ビーバップ&ロックスタディの2人。弱体化もしていないようです。おかげでめちゃキツい。まあなんとか撃破しました。すると、

車に乗って、すぐにエイプリルに好きだと言われ大喜びのレオ。そして一行は秘密の工場に。

移動中の道がなんとも敵だらけ。途中からスケボーに乗り、

ヘリを落とし続けていると、車が迎えに。

乗ったあと、何故か飛び降りているレオ。まあみんな飛び降りているんだろうなと思いつつ、次のマップへ。

落ち着いてロボットを倒し、落ちている回復アイテムのピザを食い、突き進みます。もっと数置いておけよと思いつつ、ボス戦へ。

ボスはたぶんメタルヘッド。たぶんね。持っている火炎放射器が面倒。燃やされ、クレジットを消費しつつなんとか勝ちました。

この陸上戦艦みたいなの、デザインが独特すぎる。これはあれですね、球体の中心がボス部屋か。とりあえずあの足跡マークのあたりから潜入かな? なんて思っていたら、

また、知らない敵が……。出てきた扉にはビームのバリアが発生し当たるとちゃんとダメージを喰らう。ただの演出かと思っていたのに。倒すとその入口を通りボス部屋へ。

クランゲ登場。本体はお腹の脳みそ(?)。高さ的に通常攻撃が普通に当たりそうなんだけどな。なおこのロボットはドナテロがクランゲロイド(骸骨みたいなロボット)を元に改造したら、クランゲに奪われたという代物。緊急停止装置とかつけとねよって思うんですけどどうなんでしょ? ついてたけど無効化されたとかありそうだな。これまたクレジットにものをいわせ勝利すると今度は、

体力が減ると兜が外れるんですが、外れたほうを攻撃して倒すとまた分身する。なので兜が外れていない方を攻撃すると挟まれて殺される。ということで、できるだけシュレッダーを重ねて同時攻撃を。試行錯誤を繰り返すうち、本物のシュレッダーがビームを! こんなキャラだっけ? ともかく食らうと、

亀に戻される。ただのダメージ演出なので、すぐにもとに戻るんですけどね。何度もただの亀にされ、死にながらも繰り返し攻撃していると、なんとか倒すことが出来ました。

ということで敵基地壊滅となりました。早速プレイしての感想ですが、大変原作の雰囲気を再現したゲームだと思います。ただ、そのせいで難易度が上がっているのかなと。めっちゃ難しかったと思ったのですが、これで難易度は最低。冗談でしょと言いたいけれども本当にきついです。この頃のコナミのアクションはドット単位で操作を要求したりしてた記憶がありますが、このゲームは先読み大事。他のアクションゲームのノリで、ジャンプ攻撃で攻撃すればOKなんて安易に飛び込めばアッパーの餌食。ザコ敵でもですよ? ただ、このゲームは先に進めたときの達成感はしっかりと感じられますよ。とはいえ、アーケードで見かけたら、なんて安易には勧めにくいですね、難しいので。腕に覚えのある人は是非といったところでしょうか。それ以外の人は、ファミコン版をやりましょう。敵が変更されたりしていますが、楽しさは変わりませんよ? 多分。

それではこのへんで。ではまた~

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