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ミニファミコンに端を発する「ミニ」復刻ブーム。スーパーファミコン、プレイステーション、メガドライブと、すでに様々な機種が登場していますが、韓国のMSX「zemmix」にもミニが登場しました。去年の秋ごろにちょっと話題になっていたためご存知の方も多いと思います。今回、開発をしたTEAM NEOの方々から1台お譲りいただけたので紹介したいと思います。
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そもそも「zemmix」とは韓国で大宇(テウ) 電子 から1985年に発売されたmsx互換機の名称で、原語の発音では「ジェミックス」といいます。初代MSXから2+相当に至るまで多数のモデルが発売されており、特に韓国人ユーザーの間で印象深かったのは1986年に発売された「zemmix v」だとか。今回のzemmix miniも、zemmix vの形状・カラーリングが元になっています。シリーズ出荷台数はゲーム市場自体の黎明期だったこともあり定かではないそうですが、韓国には他のゲーム機が存在しなかったこともあり当時の子供たちの間で相当普及していたとのこと。おそらく数十万台単位で売れていたのではと推測されています。
先月4月18日に限定500台で通信販売の受付を開始したのですが、わずか5分で売り切れてしまったとのこと。思い出の機種の復刻だけにかなりの注目度だったようですね。なお価格は285000ウォン(日本円で約3万円)でした。
パッケージ
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パッケージ同梱物は、zemmix本体と専用ドッキングステーション、ジョイスティック、電源ケーブル、ロゴステッカーが入っています。型番はCPC-miniで、オリジナルのzemmixのCPC型番をリスペクトしてつけられたものでしょうね。
電源は専用のC型プラグACアダプタ(100V~220V)が同梱。本体側の端子はmicro USBなので、市販の2Aに対応したUSB電源が使用できます。
説明書とステッカー。ステッカーはドッキングステーションの前面に貼るためのものだそうです。写真だとわかりにくいですが、シルバーでなかなかカッコいいです。
本体
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本体はオリジナルのzemmix v同様にレッド、ブラック、ホワイトの3バリエーションが存在しており、今回入手できたのはレッド。このレトロフューチャー感漂う独特のフォルムが印象的ですね。
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コントローラ接続端子は前面に2つあり、一般的なUSBポートです。市販のUSBジョイパッドを接続したら何事もなく動作しました。試してはいませんが、キーボードやフロッピーディスクドライブも接続できるそうです。
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背面端子はHDMIと電源(micro USB)、3.5φヘッドホンジャックが見えます。
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上辺にはカートリッジスロットが見えますが、当然「ミニ」なのでこの部分はダミー。オリジナルのROMカートリッジを楽しみためにはドッキングステーションを接続しなければなりません。
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底面にはドッキングステーションとの接続端子。なお、梱包の段階でドッキング状態だったので、いわゆる保護カバーのようなものはついてきません。
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取り立てて珍しいものがあるわけではないですが側面写真も。電源スイッチは向かって右側面にあります。横のシールは保証が効かなくなる旨の警告用。
ジョイスティック
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ジョイスティックは、オリジナルの2ボタンに比べて4つ追加された6ボタンとなっています。おそらく通常の汎用USBジョイスティックとして使えるようにするための配慮でしょうね。
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写真を撮り忘れてしまいましたが、底面には4つの吸盤があり、テーブルなどにしっかり固定が可能です。
なお、オリジナルと違ってスイッチの材質は変更が加えられており、レバーはマイクロスイッチ、トリガーボタン4つはプッシュスイッチ、上部の小さなボタン2つはタクトスイッチを採用したそうです。オリジナルの完全再現と言うよりは実用上の耐久性重視設計ですね。
ドッキングステーション
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ドッキングステーションはオリジナルのzemmix vにはないアイテムで、これを装着すると、内蔵ソフトだけでなく手持ちのMSXソフトを挿して遊ぶことができます。いくつかのソフトで試してみましたがMSX2+のソフトまで問題なく動作しました。1スロットしかないので複数挿しや周辺機器系カートリッジにどこまで対応しているのか未確認です。その辺は追々試してみたいですね。
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余談ですが、このドッキングステーションはMSXのカートリッジをイメージしたデザインなんだとか。
本体には10本の韓国オリジナルゲームが内蔵されているのですが、この辺についてはまた改めてレポートしたいと思います。