ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第50回:ラッドモビール

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。
 気温が安定しない毎日でしたが、少しは落ち着いていくようですね。とはいっても、平日は会社に、休日は家に引きこもっていますのであまり関係ないんですけどね。
 さて、ニコニコ動画で『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』の動画を見つつ『スパイダーマン』のレベル上げに勤しんでおりました。で、なんとなくおすすめから見た動画が『The Crew2』で仲間で集まってアメリカ横断するドライブムービーでありました。レースゲームやらないのになんで見てるんだろうなぁなんて思いつつ見ていたんですが、どんなレースゲームやったっけなぁと考えまして、『バーチャレーシング』『デイトナUSA』『サイドバイサイド』『バトルギア』……どれも付き合いや仕事で知ってないとなって理由で遊んだものばかり。やっぱりレースゲームはやらないなぁと考えていると、ふと……


 思い・・・出した!
 たったひとつだけよく遊んでいたレースゲームがあるじゃないか!

 ということで今回紹介するのはこちら。


ラッドモビール

 ラッドモービルではありません、ラッドモビールなのです。正直、タイトル間違って覚えておりました。検索して「ん?」ってなりました。英語の綴りは『RAD MOBILE』、どう見てもラッドモービルだと思うのですが、タイトルコールが野太い声で、

「ラッドモビール」

 って宣言してますからね。そこで調べたところ、名詞で「モビール」が正しいのですね、知らなかった。いまだと「モバイル」と翻訳されるようです(google翻訳)。
 そんなこのタイトル、私が働いていたタイトーには専用大型筐体でおいてありました。

 この筐体です。写真はネットで拾ってきました、ネット最高! で、これがカーブでガクンガクンと左右に倒れるんですよ。この頃のセガの筐体は体感の言葉がふさわしい素晴らしさであります。カーブで大きく傾いたときに安全センサーの前に足を出して斜めで止まるようにしたりと、いたずらをしたもんです。

 さて、ゲームを始めると車に乗り込むところから始まります。

 今見るとデロリアンみたいな形をした車ですね。このままカメラは前に行き、

 コクピット視点に。完全に一人乗りですね、この車。乗り込むところから始まったのに、まるでローリングスタートのように勝手に加速して始まります。このゲームの面白いところは大陸横断レースであるところでしょう。しかも非公認でやっているようです。まさに『The Crew』の世界。なんで非公認らしいと思ったのかは後で説明しますね。で、このゲーム、カーブで派手に傾きます。こんな感じに。

 この時筐体も大きく傾くわけです。あ、そうそう、画面の上部にマスコットが揺れているんですが、ソニックなんですよ。ちなみに、ソニックが世の中に初めて登場したのはこのマスコットであります。そういう意味でもこのゲームはセガにとって大事な一作と言えるんじゃないでしょうか。
 さて、このゲームはロサンゼルスからスタートし、いろいろな州を通り抜け、ゴールのニューヨークを目指す内容となっています。通過する州ごとに特徴があり、いろいろなコースを走ることとなります。砂漠を走るのはもちろん、なぜかダートだったり、切り立った崖に沿った道を走ったり…… そんな土地柄だけでなく、天候も存在します。州に入った途端いきなり雨が降ってくるのですが、なんと

 自分でワイパーのスイッチを入れるのです。もちろん使わずにもいけますが、使うと

 こうなります。使わないと大変だろうことがわかるでしょう? しかも雨が降っている中猛スピードで走っていますから滑る滑る。気をつけて走っていると

 前を走っていたライバル車がスリップ。演出でしょうけど、実際に滑るので自分もこうなりかねません。そして走っていると……

 警察が!

 ミスなく走っていれば捕まることはありませんから、落ち着いて振り切りましょう。州ざかいを超えればついてきません。そして、これは非公認と思われる理由ですね。公認なら警察が交通整理してくれるでしょうし。なお、捕まると……

 路肩に止められて、警察官が歩いてきて……

 ドカンとボンネットを凹まされます。シクシク……
 このあと、何もなかったようにレースが再開され、個人的にとても印象に残っているマップへ。

 この列車に追いかけられながら線路を走るコース、すごく好きなんです。このゲーム以外で見たことないんですよね。映画みたいで好きなコースです。
 そしてゲームは進み、

ラストステージへ

 ちなみに途中書くこともないのでスルーしますね。ともかく、一位でゴールです。

 車が完全に停止すると……

 またも警察が。

 正面から睨まれ、結局捕まるのか……

 というか何故膨らむ? ドーナツの食べ過ぎか?

 破裂!?

 中から美女が!

 というわけでエンディングになります。なお、エンディングはショートカットコースを使用していると警告が出てしまいます。正規ルートを走らないと認めてくれないってことでしょうね。ちなみにそのエンディングでは、

 青い車が当たり前のように走っています。自分の車、黒だし……後ろから見た形は一応あっているのかな? スタート時はこんなでしたが……

 ……一緒には見えないなぁ。

 とまあ、私の好きだった、ある意味唯一のレースゲームであります。『パワードリフト』などで培った、ハイスピードなスプライトの動きや斜めの地形など、とにかく飽きさせない作りになっていて素晴らしい一作となっております。今、完全稼動している筐体はどのくらいあるんでしょうね。のちに出た『ラッドラリー』ではなく、『ラッドモビール』の方をプレイしていただきたいものです。『R360』版も存在するそうですが、『R360』なんか動いてないしなぁ…… なお、このゲームのすごいところは普通にゴールまで行くと20分ぐらいかかります。いやあ、回転率悪いですねぇ(笑)
 ちなみに、家庭用への移植ですが、セガサター
ンに移植されております。しかし聞き覚えがない、というのも当然で移植の際に『ゲイルレーサー』という名前に変わっております。こちらも遊べる方はぜひ。
 それではこのへんで。ではまた~

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