パンフレットで見るアーケード探訪:FIGHTING武術

発売年 1997
開発/発売元 コナミ
ジャンル 対戦格闘
コントローラ 8方向レバー+3ボタン

 バーチャファイターシリーズや鉄拳シリーズに対抗してコナミから登場したポリゴン格闘ゲーム。コナミが開発したCOBRA基板初のタイトルでもある。当時最高と言われていたセガのMODEL3基板が秒間100万ポリゴンだったのに対し、COBRA基板は秒間500万ポリゴン。それを使用した美麗グラフィックが売りの1つであった。

 バーチャファイターを意識しているのは一目瞭然で、ボタン入力もパンチ・キック・ガードとバーチャファイターと同じ。バーチャファイターと違うのは威力の大きい絶招技(鉄拳のガード不能のようなダメージの大きい技)という技が全キャラに用意されている点。これにより一発逆転も可能になっている。

 鳴り物入りで登場した本作ではあったが、商業的には失敗であったと言わざるをえない。理由の1つには前年にリリースしていた『バーチャファイター3』は登場人物が12人なのに対し本作は8人であったり、当時当たり前になっていた空中コンボを入れられるほど浮かなかったりと、全体的に地味なイメージがつきまとうことが挙げられる。キャラクターの性格もメリハリはなく、皆真面目なキャラクターであったことも地味さに拍車をかけていた。リアルと言えばリアルなのだろうがゲームらしい派手さにかける本作は残念ながら人気が出ず、入荷した店舗でもすぐに撤去してしまったほどであった。

移植先一覧
PlayStation

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