とんがりギャルゲー紀行 第44回:パネルでポン

さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。

今回紹介するのは『パネルでポン』

1995年に任天堂がスーパーファミコン向けにリリースしたパズルゲームです。

危機に陥った妖精の国を助けるべく、主人公・リップが妖精たちの力を借りてモンスターを倒しにいくというお話の作品です。

『パネルでポン』のルールは、左右2つのブロックを入れ替えてせり上がるブロックをタテかヨコに3つ並べて消していくというシンプルなもの。いじっているうちにルールを理解できる簡単さが魅力です。

パズルが苦手な人でも、操作説明や上達のためのヒントを見られるようになっているので安心ですね。

1人用のゲームモードは5つ。ゲームオーバーまでプレイする「エンドレス」、ハイスコアを目指す「スコアアタック」、1ステージずつクリアしていく「ステージクリア」、決められた手数内でブロックを全消しする「パズル」、コンピューターと戦う「VS」があります。「エンドレス」と「スコアアタック」は似ていますが、「エンドレス」の方は終了時のスコアによってエンディングが分岐するという違いがあります。

2人対戦ではスコアを競う「スコアアタック」、相手画面に攻撃し合う「VS」の2種類のゲームモードで遊ぶことができます。

▲こちらは1P用VSモードの画像です。連鎖を起こしたり「!」ブロックを消すと対戦相手に攻撃を送れます。でかいお邪魔ブロックみたいなやつは隣接したブロックを消すことで通常ブロックに変化するので、うまくすれば反撃に使うこともできますよ。プレイ感覚は『ぷよぷよ』よりも『ぱずるだま』に近いかも?

ストーリーに沿って進む1人用VSモードでもお話の描写があっさりしているため、説明書を読まない派の筆者はキャラクターの個性を掴みきれていなかったようで、

すべてクリアしたときの会話で初めて仲間の妖精がボクっ娘だと知りました。「お前ボクっ娘だったの!?」と驚いていたら、

さらにオレっ娘もいたことが発覚。『ぷよぷよ』みたいに対戦前の掛け合いがなかったから気づきませんでした。キャラクターの描写こそ薄めではありますが、個性があって見た目も可愛い良い娘たちが揃っているようです。

ちなみにVSモードでは8人の妖精たちと戦って味方にしていき、モンスターとの戦いに挑むという流れになります(さっき書いたストーリーのまんまですが)。妖精との戦いではリスクなしでコンティニューできるようですが、モンスターとの勝負に負けると使用していた妖精が選択画面から消えます。仲間=残機なわけですね。全員でエンディングを迎えたいところですが、これがなかなか難しい。

本作の知名度はそれほど高くはありませんが、後に『ヨッシーのパネポン』や『ポケモンでパネポン』も登場するなど(いずれも良作)シリーズ化しているところから見るに、パズルゲームとして高い完成度を誇っているのは間違いないでしょう。筆者は大した腕ではないので長い連鎖をろくに作れませんが、それでも延々と遊びたくなる魅力を感じました。というか記事を書くためとはいえ、実際に割と長い時間遊び続けてしまいました。ついでにその夜このゲームで遊ぶ夢も見ました。中毒性高いですね。

スタッフロール画面を確認したところ、故・横井軍平が本作のプロデューサーを務めていたことを知りました。なんだかパズルの完成度の高さにも納得がいきますね。ありそうでなかった面白さを出すことにかけては、彼の右に出られる者はそうそういないのではないでしょうか。

▲次の対戦相手の元へ走っていくちびキャラが可愛らしい。

以上、『パネルでポン』の紹介でした。少しでも本作に興味を持ってくださる方が増えると嬉しいです。おすすめですよー。

おまけ。このドラゴンのプリッとしたお尻を見て、鶏肉っぽくて美味しそうだなと思うのって私だけですかね? 茹でても焼いても美味しそう。鱗越しにコラーゲンの存在を感じます。

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