パンフレットで見るアーケード探訪：魔法警備隊ガンホーキ

　ホーキに乗ったマールとジルが暴れまわる魔物たちや魔法犯罪を取り締まる、ファンタジーな世界を舞台にしたシューティングゲーム。操作は8方向レバーとショット･魔法ボタン、ホーキシュートの2ボタン。
　通常のショットは炎と雷の二種類で、敵を倒すと現れるスピリッツ（見た目は宝石）を集めることでレベル4までパワーアップする。アイレムらしく溜めショットがあり、炎だと当たった場所で爆発する「対空弾」、雷だと拡散ショットになり、壁に当たると壁を伝うようになる「対地弾」を放つことができる。
　またレバーと逆方向にホーキが飛ぶ「ホーキシュート」や、レバー入力で一定時間無敵となる「ホーキ回転」、背後に攻撃する「バックファイヤー」、ホーキから降りて攻撃などパターンも数多く用意されている。特にホーキ回転とボーキシュートは重要で、使いこなさないとクリアできないほど。

『大工の源さん』を制作した女性チームが制作しているだけあって、可愛らしい世界観のシューティングゲーム。（R-TYPEの「ゴマンダー＆インスルー」をデザインしたのも女性社員だったので、アイレムの女性社員は可愛いものだけを作るわけではないのだが）このポップな雰囲気は、後の『ぐっすんおよよ』にも共通する。だが、見た目とは違ってシューティングの難易度は高い。アイレムにしては珍しくパターンゲームではなく、特に後半に入るとランダム要素が多くなり、アドリブ力が問われる作りになっている。
　残念ながら、国内では移植されることはなかった。海外ではWindowsPC用に『Irem Arcade Hits』に収録されている。

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