今回はこちらの『ママとの甘い性活Ⅱ』を紹介していきますよ。コンプリーツが2017年7月21日にWindows vista/8/10向けにリリースしたタイトルです。
見た瞬間に地雷とわかる親切な一作ですね。
こちらは最近のエロゲーに触れているなら知っている方も多いことでしょう。ネット民による非公式な賞ですが2017年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板の大賞を受賞し、あの『わくわく☆惑星プリンセス』(クリックすると別ウィンドウで該当記事が開けます)の再来かとまで言われた逸材です。
なぜ『わくわく☆惑星プリンセス』の名前が上がるのかというと、
グラフィックがこんな感じで酷いからです。とても2017年の作品とは思えない……。
ちなみに下の画像はママに甘えて飛びついているシーンのもので、別に斜めのアングルから映しているわけではないです。本当は主人公の股が裂けてるようにしか見えないシーンとかどう見ても頬から舌が生えてるシーンなど面白いのがあったんですが、モザイクがある画像はここでは紹介できませんでした。気になったなら本編を購入してくださいね。
しかしまあ「こんなにひどいエロゲーが他にあるの!?」という疑問に、
「あるよ」
そう返せるエロゲー界ってなかなか懐が深いですよね。ひどいと言いつつ『わくわく☆惑星プリンセス』は正直嫌いじゃないですが。
▲前作『ママとの甘い性活』の画像
前作は問題なかったのに、どうしてこんなことになっちゃったんでしょうね……。
おそらく本作の原画は絵を専門としている者の仕事ではないだろう、というのが私の周りで言われている意見ですね。実際、ほかのエロゲー制作会社でも原画がお金だけもらって描いてくれないとか原画の発注した後で絵をかみ合わないシナリオが上がってきたとか、あるいは突然ゲームの企画が中止になって外注クリエイターにそれまでの作業代も払われずに終わるとかトラブルに見舞われることもあるようですし、「何らかの問題が発生して代打を起用することになった」というのはありそうな話です。本当のところはわかりませんので、これはあくまで予想だということを留意しておいてくださいね。
ちなみに本作のおおまかなストーリーは以下のとおり。
幼い頃に実母を亡くし、父も仕事で不在がちのため寂しい思いをして育った主人公。
父の再婚で新しい母ができたものの、10歳程度しか離れていない義母にはうまく甘えられず、お互いに気を遣ってしまう状態でいた。
ある日、テレビで催眠術の番組を観て義母と少し会話がはずみ、いいきっかけになればと催眠術を試してみることにするのだが……。
催眠術をかけたりかけられたりするシーンはあるものの本作は催眠モノというわけではなく、ヒロインと交流するためのきっかけとして催眠術が使われている感じです。王道催眠モノのように「ヒロインに催眠をかけてエロ調教を施す」といったダークな話ではないですね。義母が主人公に催眠をかけてエッチなイタズラを仕掛けるという展開もありますし、母子でエロいことにノリノリです。父親への後ろめたさとか背徳感を感じる描写もちょびっとある程度。
内容にはそれほど問題がないと言われる本作ですが、催眠術に興味が出たと言う主人公に義母が「催眠術のカルチャースクールを探してみようか?」とノリノリで提案する展開には個人的に不自然さを感じました。提案内容もそうですが、ちょっとテレビを観て盛り上がっただけなのに義母の本気度が高すぎる……。
あ、ちなみにこの催眠術のカルチャースクールなる怪しい教室は作中に実在します。催眠術の体験教室に参加して先生とエロいことをするというのがサブヒロインルートの内容なので。
このルートではサブヒロインの小夜に対して「なかなか笑ってくれない先生の笑顔が見たい」「笑ったら可愛いに違いない」と主人公が内心で思う描写があるのですが、イベントCGを見ると彼女結構笑ってるんですよね。画面とシナリオの矛盾はこのルートに限ったものではありませんが、ここでは特に目立っていた気がします。これもシナリオではなく原画のほうの問題なのかもしれませんが、ちょっともやもやしちゃいました。
ではこのゲームに良い点はないのかといえばそんなことはなく、義母役の声優の演技は好評のようです。前作でも母役を務めていた方ですので、前作かその体験版をプレイして声が気に入ったという方は本作もぜひどうぞ。
地雷ゲームであることに関して擁護のしようがなくて辛辣な評価になっちゃいましたが、テレビやゲームを相手についツッコミを入れてしまう人には楽しいかも? 元々がミドルプライスのゲームというのもあって中古価格も安いですし、話のタネに遊んでみるのもアリだと思いますよ。DVDプレイヤーで遊べるDVD-PG版もあるので、普段エロゲーをやらない人へのプレゼントにもおすすめです。
それでは今回はこの辺で。また次回もよろしくお願いします。