パンフレットで見るアーケード探訪:ラッドモビール

ラッドモビール
発売年 1991
開発/発売元 セガ
ジャンル レーシング
コントローラ 自動車ハンドル型コントローラー+2ペダル+ギア+2ボタン

 新基板として登場したSYSTEM32の第1弾として登場したレースゲーム。基板の性能を活かし、より美しいグラフィック、拡大縮小を使用した迫力と従来のゲームを超えるタイトルとなっている。ゲームはアメリカ大陸横断レースを題材としていおり、ロサンゼルスに始まり各都市を制限時間内に駆け抜けてゆき、ニューヨークのゴールまで到着することが目的だ。コースは一本道だがステージ間をつなぐルートで分岐することがある。この分岐に入るとショートカットができるのだ。横断には日数がかかるため時間経過や、雨、霧、稲妻などの自然現象が再現されている。筐体にはワイパーボタンとヘッドライトボタンが付いていて、夜にはライトを、雨にはワイパーを使用することで視界を確保することができるなどリアルな雰囲気を演出している。ちなみにこのレースは非公認の模様で、警察の車両に抜かれると停車させられ貴重なタイムをロストすることとなるので注意だ。

 本作はデラックス筐体とアップライト筐体でリリースされた。デラックス筐体はセガお得意の体感筐体となっており、カーブを曲がるごとに左右に傾くようになっている。スプライトの拡大縮小や体感筐体を使用したタイトルとしてはほぼ後期にあたり、翌年ポリゴンを使用したレースゲーム『バーチャレーシング』が登場、以降はスプライトを使用したレースゲームはなくなっていった。

ちなみに画面上部でソニック・ザ・ヘッジホッグのマスコットが揺れている。結構知られていると思うが、この作品が彼のデビュー作である。

移植先一覧
アストロシティミニ

当記事に関連する商品紹介