ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第126回:野球格闘リーグマン

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。先週はアメリカ大統領選挙を見守る一週間だった気がします。なんというか、ドラマみたいに事件が起こってましたね。正直面白かったです。選挙結果はバイデン氏に決まったようですが、解消されていない伏線のように疑惑がたっぷりで今後も面白いものが見れそうです。実際はトランプ側が仕掛けた情報操作という可能性もありますが、まだまだドラマは終わらないようです。まあ、いい人だと思っていたら黒幕だったなんてのはドラマの常ですしね。楽しく見守っていきましょう。韓国も絡んでの第二章が始まりますよ。
 さて、それはさておき今回ご紹介するソフトはこちらです。

『野球格闘リーグマン』です。ベルトスクロールアクションゲームで、盗まれた「黄金の野球像」を取り戻すことが目的。プレイヤーキャラクターはバットを持ち、ユニフォームを着た忍者4人。それぞれに特徴がありそれぞれが隠しコマンドの技を持っています。この隠し技、結構強い技なんですが頼っても勝てないという絶妙なバランスとなっております。それではまずキャラ紹介を。

 平均タイプのレッド。使いやすいのは間違いないでしょう。隠しの技はダイナマイトダンス。ダッシュ中に←とジャンプ、または←→とジャンプ。これは正直使いにくいので通常技でゴリ推したほうが良さげです。そうそう、暴発を防ぐため技の発動ボタンは全員ジャンプとなっております。

 速度特特化のグリーン。攻撃力は低いものの速度がある文的の攻撃が避けやすい気がします。隠し技はイナズマキック。コマンドはジャンプ中に↑↓とジャンプ。二本持っているバットを回転させ空中に浮遊し飛び道具を打ち込んだあと、キックで急降下します。外すと隙だらけなので、使い所に悩む技ですね。

 パワー特化のイエロー。動きが遅いので先読みして避けておく必要があり。まあ前から来るのは叩けばなんとでもなることが多いですね。隠し技はホイールバスター。敵の近くで←↖↑↗→とジャンプ。敵を掴んで4回地面に叩きつけたあとパイルドライバーをキメる。なかなかの使いに草であります。でもパワーには惹かれる、そんなキャラクター。

 リーチ特化のブルー。パワーも意外とあるのでかなり使いやすい印象。隠し技はロイヤルスティンガー。コマンドは←↙↓↘→とジャンプ。小ジャンプから下向きに突きまくったあとに爆弾を投げつけてフィニッシュ。通常攻撃の二発目から出す以外は使いにくいかも。ただ、どのキャラも言えることですが、この隠し技は体力を消費したりしないので、うまく使えば強い味方になるハズ……私には無理でしたが。さて、戦隊モノのようなカラーリングですよね。そして、それならひとり足りなくね?と言う感想をお持ちかと思います。そう、もうひとり存在するのです。ですがそれはプレイヤーキャラではなくお助けキャラとして登場します。

 ピンクと書かれたハートをひろうと、チームメイトを連れて登場。回復アイテムをばらまいたり、敵を一掃したりしてくれます。結構助かりますよ。それではゲームをプレイしていきましょう。

 ということで、一面目が始まります。このゲーム、道中に登場する敵キャラクターは、野球に使用される道具が元となったデザインとなっております。

 といった感じ。不思議な世界観でゲームは進んでいきます。ボスに関しては野球が関係ないものがほとんどですね。一面のボスはこいつ。

 一面のボス「WINDY PLANE」。体力を減らしていくとどんどんパーツが取れていきます。倒している感が大きいキャラクターですね。こいつを倒すと「黄金のバット」が回収されます。そして本作は口開ごとにインターミッションが挟まれます。

 ということで次の面は遊覧船。雑誌を見ているところから、写真が載ってたんですかね。2面目は遊覧船に行く道中から始まり、遊覧船に乗り込んでボスを倒すまでですね。海辺なのでイカみたいな被り物をした敵が登場します。そうそう、二面スタート時にはカートに乗って、敵を引きまくることができます。このカート、意外とステージに配置されているのでうまく利用しましょう。そして、ボスはこちら。

 何故か車なんですが、カートにするにはごっつい4WDのような車の「MAD LAX」。エンジン部分だけで構成された雑魚を引き連れて登場。まあ雑魚はすぐ倒せるのでいいんですが、数が鬱陶しい。更に排気ガスのような敵も登場し、プレイヤーにまとわりつき、行動を阻害してきます。そして撃破すると手に入るのは「黄金のボール」。

 そして次のステージはベガス。ベガスでは野球から離れ、トランプが登場。カジノだしなと思っていると3mの宇宙人も登場。リトルグレイよりゲームに登場する率が高いですね3m。なんで刻子が出てくるのかは不明です。ほんとになんでだ?

 そしてボスはスロットマシン。その名も「DEFFENDING SLOT」と出す気無しな名前をしております。腕に付いてるパーツはとくわかりません。切ってくるのかと思ったら掴んでくるし。こいつも部分破壊されていきます。そして足を壊すと空を飛ぶようになりますので注意。体力に応じて破壊されていくので不可避です、あしからず。

 ここで手に入るのは「黄金の帽子」。そしてコミッショナーから念を押される4人。と入ってもイエローは後ろでご飯食べてるし、ブルーはウェイターの真似事中。ともかく次のパーツはテキサスだ! ということで舞台はテキサスに。ちなみに敵の種類に大きな変化はありません。ゴーストが発生し、なんとなく『スプラッタハウス』を思い出す以外は。

 そしてボスは「GHOST BUFFALO」。いろんなパーツの寄せ集めで、体力に応じて攻撃パターンが切り替わります。結構スピードが早いのでイエローじゃないほうが良かったかも。

 取り戻したのは「黄金のグローブ」。ちなみにクリア時に落ちているおうごんシリーズを持っていると、ボーナス特典をゲットできます。スコアアタックをするなら必須ですね。大体は一緒に登場する回復アイテムを拾うのに必死になって忘れるわけですが。さて次はコミッショナーの情報により一路フロリダへ。フロリダでは強化改造された雑魚や潜水艦に化けている敵が登場。特に潜水艦は面倒な相手です。囲まれないようにする必要がありますが、まあイエローでは無理ですね。そしてボスはこいつ。

 「MECHANICAL ALLIGATOR」。わかり易い名前であります。そして完全に野球と関係なくなりましたね。こいつも攻撃してると体が別れていくんですが、しっぽが切れたら即しっぽにとどめを刺しに行きましょう。切り離されたぐらいでは死なないようです。アリゲーターというよりトカゲだよなぁ……。これを倒して手に入るのは「黄金のシューズ」。

 ということで、舞台はシカゴに。開発者のシカゴのイメージはギャングの街のイメージがあるんですかね? 登場する敵は、

 犬のギャング。こいつ遠距離では銃を、近距離ではケリか噛みつきをしてきて大変ウザい。このゲーム全般に言えることですが、ザコ敵であっても耐久が高く倒しにくいし、結構多彩な攻撃をしてきます。難易度高いんだよなぁ。油断したらあっという間に溶かされていきますので、立ち回りには注意です。あまりパターンはないのでアドリブ力が大事。ってアドリブ王子みたいなことを言ってますが、実際大事。

 ボスは「MAKESHIFT VILLAIN」、直訳は間に合わせの悪役といったところ。雑魚の犬がうざいんですが、でなくなるとギリの距離で攻撃してると、死ぬまで入ります。この場合はパターンのせいですが、他にも無茶な無限ループな攻撃とかあるんですよね。例えばつかみ攻撃。相手を掴んで2発殴り、レバーを敵側に入れていると話した瞬間に掴むのでこれを繰り返すとボスでも死ぬまでいけます。ああ、殴るニ発目は押しっぱなしにしてくださいね。さて、ここで手に入るのは「黄金の像」。しかしここで新たな事実が発覚。黒幕はコミッショナーだったのだ。という展開に。まあ予想通りだったので特に驚かなかったのですが、それよりもコミッショナーがカツラだったことのほうがびっくり。こいつスキンヘッドやん!ということで心の最終決戦に。とはいえプレイヤーならわかりきってるんですよね。だって、ステージが始まるときに、

 こうやってステージ数が表示されているんですもの。ということで、驚きもなくラストステージへ。一部ボスが復活怪人のように登場し、やはりあっさりと倒されていきます。正直、復活ボスより雑魚が大変。なんか数が多いんですよね。どう立ち回っても囲まれる状態に。その難関をくぐり抜け(ほぼクレジットの力)、ボスまでたどり着くとそこには、黄金像の姿が。

 黄金像にキャッチャーのプロテクターのようなものをかぶせるとハゲが後ろに乗ってボス完成。スライディングは面倒だわ、バットを振れば飛び道具の竜巻が飛んでくるわで中々ダメージを与えられなかったんですが、死んでグリーンになってから、

 ダウン時の追い打ちをうまく使ってダメージを稼ぎ、ついに撃破。このボス戦で3回ゲームオーバーになりました……

 そして最後はコミッショナーをホームランにして終了。結局こいつは何がしたかったんだろう? 自分で盗んで取り戻すように依頼を出したりとよくわからないやつでしたね。ということで『野球格闘リーグマン』でした。ところどころに硬派な仕様が目につくのはアイレム作品の宿命でしょうか。もうちょっと難易度を手加減してほしいところですが、アイレムらしいといえばらしいのでしょうね。シューティングの感覚なのでしょうか、とにかく避けろというゲーム性はベルトスクロールアクションにはあってないと思うんですが。それでも全体的にコミカルで楽しい作品であります。本作が登場した1993年の10月は前月に『ニューマンアスレチックス』や格闘ゲームの『機動戦士ガンダム』などが登場しており、長崎では見た覚えがありませんね。そういえな1993年といえば『マーシャルチャンピオン』なんてのもありました。めっちゃ遊んでたなぁ『マーシャルチャンピオン』。調べたら、同じ年に『超時空要塞マクロスII』がリリースされてるし、中々カオスな年だったようです。でも活気はありましたねぇ。そういえばセガがアミューズメント施設運営から撤退するというニュースが4日に報道されて驚きました。とうとう、直営を持つのはタイトーとナムコだけかぁ。寂しくなっていきますねぇ。ちょっとしんみりしたところで、今回はこのへんで。それでは、また~

当記事に関連する商品紹介