2024年は元日の能登半島地震から始まって航空機事故など痛ましい事故に見舞われた1年でした。被災された方、ご親族、関係者の皆様にこの場を借りてお見舞い申し上げます。私個人も健康面でいろいろトラブルを抱えた1年でしたが、いくつかの本を上梓することができました。ここで、近年恒例となりました今年1年の出版物について振り返ってみたいと思います。
美少女ゲームスーパーガイド 90年代編
出版社から『美少女脱衣麻雀スーパーガイド』みたいな本が欲しいという要望に対して、「それでは美少女ゲームの本を書いてみましょうか」といった流れで立ち上がった企画です。順当に考えるならば黎明期である1980年代から順番に発売するのが自然かと思われますが、1990年代をテーマにしたのは、この時代に美少女ゲームという分野が大きく進化して市場が確立された点が大きいです。今ひとつ世間の反応が薄く、残念ながら80年代編や00年代編は今のところ予定にないです。個人的には書きたいんですけどね。
僕らの好きなMSXハードカタログ
ページ数の都合からハード紹介の部分で不完全燃焼であった『MSXパーフェクトカタログ』から、各機種紹介部分をクローズアップした企画です。機種の紹介だけで丸々1冊作れるというバリエーションの多彩さには、あらためてMSXというパソコンの熱量を感じます。当時MSXユーザーだった方々に注目いただけたようで、自分が持っていた機種をふたたび見ることができて嬉しいという感想をいただくなど反響の多い本でした。
【増補新版】ゲームボーイパーフェクトカタログ
ファミコン、メガドライブに続いて3冊目の増補新版はゲームボーイの登場です。ちょうど今年の4月がゲームボーイ発売の35周年というメモリアルイヤーであったこともあり、多少は賑やかしになったのではと内心自負しております。メガドライブのときに好評だったポスターを引き続き採用、実物大写真とともにカラーバリエーション一覧を掲載しました。
カシオゲーム機パーフェクトカタログ
『パーフェクトカタログ』シリーズの最新刊がまさかのカシオと予想できた人はまずいなかったのではないでしょうか。カシオはゲーム機からパソコン、電子手帳と手広く商売をやっており、それぞれに固有のファンはいるものの、カシオホビー全体を総括した本は今までなかったよなと思いながら企画しました。さすがに他のメジャーハードに比べて部数面で苦戦しましたが、「存在することに価値がある本」というポジションになれればと思っています。
自宅をゲーセンにした男たち2
おかげさまで大好評を博した『自宅をゲーセンにした男たち』にまさかの続刊の登場です。昨年続刊に向けた募集をしたところ、想像以上に応募があったことで成立した企画だったりします。後に大阪で行ったトークライブでも喋ったのですが、『2』のキーワードは「DIY」。単なる筐体を並べるだけではなく、部屋全体の内装にこだわる方が多かったのが特徴ですね。部屋さえ集まれば『3』も作りたいですが、我こそはという方はぜひこちらからご応募ください。
【増補新版】ゲームボーイアドバンスパーフェクトカタログ
『ゲームボーイアドバンスパーフェクトカタログ』も長期間在庫が欠品していたことから、古本市場で高値で取引（ピーク時には3万円近く！）されていたため、『【増補新版】ゲームボーイパーフェクトカタログ』と同時に企画スタートした本です。ゲームボーイ同様、カラーバリエーション一覧ポスターの受けが良かったです。
Xboxパーフェクトカタログ
Xboxはかなり前から『パーフェクトカタログ』へのリクエストが多かった機種でして、ようやく実現することができました。国内Xboxタイトルだけでは本数が少ないため、Xbox+Xbox360にすることも考えたのですが、海外タイトルも含めてこそXboxだろと考え直して現在の構成になりました。現時点で『Xbox360パーフェクトカタログ』はまだ予定していませんが、リクエストも多いのでタイミング次第ではやるかもしれませんね。
プレイステーション3パーフェクトカタログ
本年のトリを飾ったのはプレイステーション3。まだ発売から1週間も経っていないので具体的な販売成績まではまだ把握しておりませんが、おかげさまでそこそこ注目してくださっているようです。PS3というと初速の悪さや高額な価格など話題となりますが、後から振り返ってみるとこのマシンに搭載されている機能は以後の家庭用ゲーム機のスタンダードになっているものばかりなんですよね。いまだ一線級の機能を備えている、つくづく凄いハードだったっと思います。というわけで、本書がそんなプレイステーション3の魅力を伝える一助となれば嬉しいですね。
そんなわけで、今年もおかげさまでいろいろな本を発売することができました。来年もより一層頑張って面白い本をお届けしますので、より一層お引き立ていただけますようよろしくお願いいたします。
