第13回:『ボンブマンの中攻略』の巻

外よりも中がいい

本日はぴゅう太カートリッジソフトの1本目「ボンブマン」の中攻略を書かせて頂きたく存じます。大攻略というにはおこがましい、小攻略というには卑下が過ぎる気がする、だから中攻略です。分かったか? 分かったらさっさとBEEPさんとかヤフオクとかメルカリとかハードオフとかいってぴゅう太とボンブマン買ってこいや。さあ遊べ。なお中攻略についてはPROモードを前提としております。ぴゅう太のカートリッジゲームのほとんどはAMAモードとPROモードが選択できますが、AMAモードはまさしく子どもに向けたモードです。ゲームの展開速度も非常にゆったりゆっくりとしていて、ゲームによってはそもそもゲームという体を崩してまでもルールを簡素化したり易しくしてあったりします。ここにこそぴゅう太の真髄、子どもたちに向けた本気の視線があると自分は考えておりますが。しかしあくまでコンピュータゲームとしてみたときに、やはりPROモードこそがそのゲームの真の姿であるようにも思えます。ゲームの難しさをどこまでとするか。ぴゅう太に限らず、まだゲームの在り方や難しさに指標となるものが少なかったあの当時の、子どもや初心者に向けたマイコンやゲームマッシーンに常につきまとった悩みであったことでしょう。任天堂はゲームウォッチにて、その辺りの塩梅を見事に見切ったのかもしれませんな。話がそれました。

「ボンブマン」のご紹介と遊び方

半裸で背中に放水ポンプを背負ったファイヤーボーイを八方向へ自由に操作して、広く大きな庭を駆け回り、塀の向こうから投げ込まれる爆弾や邪魔をしてくるオジャマ虫、ミニオジャマ虫を避けつつ消火していきます。

庭に投げ込まれた爆弾が着地する前にファイヤーボーイにぶつかったり、地面の爆弾を蹴っ飛ばしたり、オジャマ虫やミニオジャマ虫に体当たりされたりするとプレイヤーアウトとなります。地面の爆弾の導火線には火がつくので、シュートキーを押して放水し消火します。水が火に当たっていなければ白、当たっていれば青色に表示されます。爆弾の火を消したり、庭にときどき出場するオジャマ虫をぶっ殺すために放水を続けていると、放水ポンプの水が少なくなって水の出が悪くなり、シュートキーを押し続けても水が途切れてしまいます。その際には画面右上にあるタンクの給水口に放水ポンプの入水口を当てて給水するのですが、タンクのホースに水が落ちてきていれば放水ポンプはまだ満杯になっておらず、満杯で給水ができなくなるとホースの水が落ちなくなるなど、見た目に楽しく、また状況が遊び手に分かりやすい素晴らしいアイデアだと思います。

導火線の火を消せずにいると、導火線が短くなり、やがて爆弾が収縮を始めます。それでも消火できずにいると、なぜか爆弾は爆発せず、中からミニオジャマ虫が出場してきてファイヤーボーイもミニファイヤーボーイとなり、しばらくの間、ミニオジャマ虫に追い回される追いかけっことなります。体当たりされないように逃げ回りましょう。一定時間が経つとミニオジャマ虫が消え失せ、ボンブマンの大きさも元に戻りゲーム続行となります。

キャラクタたち

ファイヤーボーイ


背中に放水ポンプを背負い、手に持つホースからの放水で、爆弾の消火を行い未知の生命体をぶっ殺す主人公。遊び手が操作をします。


ファイヤーボーイが手に持つホースから放たれる水です。爆弾の導火線についた火を消し、オジャマ虫をぶっ殺すことができます。水が白く表示されているときには何にも当たっておりません、無駄な放水となります。青く表示されているときは爆弾の導火線もしくはオジャマ虫に水が当たっているということになります。水が青ければ、あとはそのままシュートキーを押しっぱなしにしていれば爆弾を消火、またはオジャマ虫が死となります。

タンク


画面右上に鎮座ましましている給水用のタンクです。タンクからは下へとホースが伸びています。ファイヤーボーイの放水ポンプが満タンでない場合に、ファイヤーボーイの背中の放水ポンプの上についている口とタンクのホースの端とを合わせることによって、放水ポンプへの給水が始まります。

爆弾マン


塀向こうから顔と足だけをのぞかせて、爆弾を庭へ放り込んできます。爆弾マンに直接触れることはないですが、その位置によってファイヤーボーイへの落下爆弾直撃の危険度が増します。詳しくは後述致しますが、ファイヤーボーイとなるべく縦軸を合わせないように注意するのがコツです。コココッという足音とキュッキュッキュッという目玉を動かす音がゲーム全体に不思議なリズムを作っています。

爆弾


爆弾マンが放り込んできたり、オジャマ虫が産み落としたりします。放り込まれた爆弾の場合、庭に落ちずにそのまま画面外へと消えていく場合もあります。ファイヤーボーイがぶつかれば死、プレイヤーアウトです。地面に落ちると導火線に火がつきます。一定時間を経て、長い導火線→短い導火線→爆弾の収縮、と状態が変化すると同時に、消火時の点数も高くなっていきます。

オジャマ虫


画面左右端のどちらかから、なんの前触れもなく足音と共に唐突に出場してきます。ファイヤーボーイに触れれば死、プレイヤーアウトです。八方向へのたのたと気まぐれに動き回り、ときどき立ち止まって踏ん張ったりしながら爆弾を産み落としていきます。水をかけてぶっ殺すとボーナス点を獲得できます。

ミニオジャマ虫


収縮が止まった爆弾から突如、出場してきます。落下中の爆弾や爆弾マンは一時的に画面から消え失せ、一定時間のあいだミニオジャマ虫とミニファイヤーボーイの追いかけっこが始まります。ミニオジャマ虫がミニファイヤーボーイめがけて斜めに突進してきます。移動速度はミニファイヤーボーイと同じなのですが方向転換が素早く、捕まれば即死でありプレイヤーアウトです。なお落下してくる爆弾に当たりそうになった際に、このミニオジャマ虫との追いかけっこが始まって助けられる場合もありますが、狙って行うことはまず難しいでしょう。

ミニファイヤーボーイ


ミニオジャマ虫が出場した際に、共にファイヤーボーイも小さくなった状態がこのミニファイヤーボーイです。放水もできず、ただただ逃げ回るのみ。

庭に生えている草。爆弾が重なって消火されると爆弾と共に消え失せてしまい、ゲームが進むとやがて芝生のみの庭となります。

庭に生えている木。爆弾マンが陰に隠れてみえづらくなりますが、それよりも放り投げられた爆弾の角度や速度を見定めるのに役立ちます。

中攻略

満タンで20秒間、だいたい14個の爆弾を消せる

ファイヤーボーイの放水ポンプは合計で約20秒間の放水が可能です。爆弾の導火線を消火するには1秒から2秒、概ね1.5秒かかります。またオジャマ虫をぶっ殺すには2秒から3秒、概ね3秒かかります。個数で言うと、放水ポンプが満タンの場合で無駄な放水をせず、オジャマ虫も無視をすると、爆弾を約14個消火することができます。オジャマ虫を1匹ぶっ殺すごとに消火可能な爆弾の個数がだいたい2個ずつ減っていく計算となります。

水の玉ひとつで約3秒分

放水ポンプが空っぽ、つまり連続しての放水ができなくなると、タンクからホースを流れてくる水の玉7つ分を補給できます。水の玉ひとつで約3秒分の放水が可能となります。約、概ねなどと書いておりますのは、推測ですがあえて乱数による揺らぎを持たされているのかもしれません。

ファイヤーボーイに近い方の画面端に背中を向けないようにしましょう

オジャマ虫は左右の画面端から不意に出場してきます。しかしその不意をつかれてオジャマ虫にぶつかり、ファイヤーボーイが死んでしまうことは滅多にありません。庭を上下左右の4つに分割し、ファイヤーボーイのいない3つの場所のどこかにランダムで出場してきているようです。とはいえ、左右の反対側からの出場ならともかく、ファイヤーボーイのいる側の上下から出場されると当然のことながらあっさりオジャマ虫にぶつかる危険性も高いです。画面端寄りの爆弾消火の際などは、近い端側に背を向けて消火をしないように気をつけましょう。オジャマ虫の出場を注意するに越したことはありません。

垂直に、真上に近いほど爆弾の落下が速い

塀向こうにいる爆弾マンは、爆弾を様々な角度で放り込んできます。爆弾の投げられた角度によって、その落下速度が大きく違ってきます。爆弾マンの真上に近い投げ方ほど、爆弾の落下速度が上がります。

給水タンクの近辺はなるべく早めに消火

オジャマ虫の出場場所と爆弾の落下速度、放水ポンプの放水可能時間から鑑みて、ファイヤーボーイにとっては「庭を上下左右に4分割して、爆弾マンの位置から左右のより遠い側、さらに上下をみて落ちている爆弾がより少ない側」が、落下してくる爆弾の直撃やオジャマ虫の突然の出場を避けやすく、落ちている爆弾を踏むことの少ない、最も安全であろう場所だということが分かります。さらに給水タンクの位置が画面右上となりますので、画面を上下左右に4分割した際の右上部分についてはできる限り爆弾を即時消火し、足元の安全を確保しておくことが肝要でありましょう。また「爆弾マンの位置と縦軸が近く、庭のより上側」が落下してくる爆弾の直撃を食らいやすい危険な場所となります。

広いようで狭い

画面を4分割すると画面上ほぼ半分は塀であり、ファイヤーボーイが動ける範囲は残り下半分のみであることが分かります。広いようにみえて狭い、爆弾の数を甘くみていると足元を救われる原因です。


スコア下4桁が7500から0000のあいだは超注意

概ね2500点毎に、少しずつ爆弾の落下速度やオジャマ虫の移動速度などが早くなり、10000点毎にいったんその速度が遅くなって、以後はその繰り返しとなります。従って獲得した点数の下4桁が7500を超えてから0000となるまでは、特に注意致しましょう。この時点で爆弾マンが真上近くに投げた爆弾の落下速度は直下にファイヤーボーイがいた場合、避ける動作が間に合わないことも多いです。

さらさらトマト

以上、これで「ボンブマン」のPROモードでもたくさん点数がとれると思うような気もしなくもない、そんなコロナ禍の梅雨の空。前田のおっさんの本も、その他の方々の本も、お小遣いを貯めていっぱい買って、さらさらトマトを飲みつつ本を読み読みしながら、コンピュータゲームを楽しく愉快に健やかに遊びましょう。ゲームも本も音楽も映画も、遊んだり読んだり聴いたり観たりしないと楽しさが分からないし、なにかを言うことも難しいですから。