パンフレットで見るアーケード探訪：バーチャファイター

　ポリゴンを使用した3Dグラフィックで制作された世界初の3D対戦格闘ゲーム。奥行きのある立体表現や、キャラクターのリアルな動きなどが当時のプレイヤーを驚かせた。その驚きは世界中に広がり、98年にはスミソニアン総合博物館の国立アメリカ歴史博物館に、関係映像と資料が永久保管される事になった。操作方法も独特で、8方向レバーとパンチ、キック、ガードの3ボタンで構成されている。

　リアルを目指して制作された本作ではあるが、当時はモーションキャプチャーの技術もなかったため、全てもモーションは手作業で制作されている。また、せっかくの3Dグラフィックではあるが2D対戦格闘の延長で制作されており、奥行きを使った避けなどのモーションはない。国内では操作にも癖があるためなかなか人気がでなかったが、様々なメディアに取り上げられ有名になっていき、「新宿ジャッキー」や「柏ジェフリー」などの有名プレイヤーが登場することとなった。

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