パンフレットで見るアーケード探訪:ファイナル・スターフォース

発売年 1992
開発/発売元 テクモ
ジャンル シューティング
コントローラ 8方向レバー+2ボタン

 名作「スターフォース」の続編として登場した本作。しかし、見た目で続編と分かる人はまずいないだろうと感じるほど、大きくビジュアルが変化した。ゲームは前作から2000年が経過し、宿敵ゴーデスが復活してしまうところから始まる。

 巨大な敵キャラクターの登場や、「A」「B」「C」と書かれたアイテムを取ることで3種類のショットを切り替えることができる、サブウエポンやボンバーも使用することができるなど当時の流行りを取り入れているが、パワーアップだけは時間経過という変わったシステムになっている。このパワーアップ方式が不評なポイントの一つとなった。また、攻撃方法も場面によって使い分けるよりも「B」のショットが極端に強いなどバランスも悪く、更にはパワーアップの状態によっての難易度の差が激しいなど問題点も多い。

 名作の続編ということで鳴り物入りで登場したはずであったが、前作とは違い大味のゲーム性になってしまっている。にもかかわらず爽快感はない。ファンサービスのつもりであったと思われる「ジムダ」や「ラリオス」の登場も、「ジムダ」はただの背景だし、「ラリオス」は前作と同じ攻略は出来ないしでファンをがっかりさせることとなった。はっきり言ってしまえば、つまらなかったので売上につながらずアーケードからは早々に引き上げられる結果となり、実物を見たこともないプレイヤーも多い作品である。

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