とんがりギャルゲー紀行 第111回:韋駄天いかせ男 麦子に会いたい

 MSXパーフェクトカタログ発売を記念して、今回のとんがったゲームはMSXでもリリースされたタイトルからセレクトしてみました。といってもスクリーンショットは前回と同じくPC98版のものとなりますが。

 さて、それでは今回ご紹介するゲームはこちら。

韋駄天いかせ男 麦子に会いたい

 ファミリーソフトが1980年代にリリースした美少女ゲームです。前回に続いてまたインパクトがあるタイトルですね。こちらは内容もインパクトあるものでして、主人公であるいかせ男が言葉だけでイカせる異能で女の子をイカせまくるという珍妙奇天烈なストーリーが描かれます。5人の女の子をイカせてパスワードを聞き出し、本命であるアイドルの麦子に会いに行くというのが本作の大まかな流れですね。

 平和な日常を過ごす女の子の元へ「俺だ、イカセ男だぁ。ファッファッファ」なる不気味な名乗りと共にいかせ男は現れ、前置きもなしによくわからない言葉を女の子へと浴びせかけるのです。

 いかせ男にかかれば魔性のささやき戦術でどんな女も即昇天――という訳ではなく、イカせるためにはターゲットが興奮する言葉を投げかけてちまちまゲージを溜めねばなりません。韋駄天というわりに地道な作業です。

 女の子に投げかける言葉は、2ケタの数字を3つ組み合わせて「○○を」「○○で(に)」「○○する」という文章にして作るのですが、それぞれ00~99まで100通りの言葉が用意されているので組み合わせは膨大です。といってもゲージが増える言葉はいっぱいあるので難しいことはありませんよ。

 本作の面白いところはこの膨大な組み合わせから生まれる奇想天外な言葉の数々でしょう。

「熱いレモンティーを 神がかりな人に 打ちつける」
「きゅうりの酢漬けを べっちょんべっちょんに 求めさせる」
「歯形を ブリブリに むしりとる」

 などの文章で興奮ゲージが上がった時には「どんな趣味だよ」と吹き出してしまいました。特殊性癖の博覧会か。このように用意された言葉にはエロいものもエロくないものもあるので、でき上がる文章は時にごく真っ当にエロかったり、時に変態レベルが高かったり、時に不可解だったりするのです。

 笑えるのはいいのですが、興奮した女にもっともっととねだられて何度もゲージを溜めさせられるのはちと面倒ですね。ゲージを溜めきるたびに女の子のポーズが変わるなどサービス精神は感じられるのですが、ゲームテンポが犠牲になって作業感が強いことは否めません。「大味なのがイカセといふものなのだ。ファファファ」と言われれば納得してしまいそうではありますが。

 『韋駄天いかせ男』とはこのように主人公が奇天烈、ストーリーが奇天烈、システムが奇天烈と三拍子そろったユニークなゲームなのです。ヒロインも興奮してくるとオ〇ニーの摩擦で発火するやつもいるので四拍子かな。まあいいか。シリーズは本編3作+番外編1作あるので、気になったらどれか遊んでみるといいでしょう。今回は1作目を紹介しましたが、シリーズのどのタイトルもぶっ飛んでいますよ。

 さて、それでは今回はこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

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