『ゲームキューブパーフェクトカタログ』校了しました

パーフェクトカタログ』シリーズも今回で11弾、前回のファミコンからぐっと時代が下ってゲームキューブの登場です。本日無事に校了を迎えましたので、3月27日の発売日まで今しばらくお待ち下さい。

該当ハードをお持ちのファンの方々には申し訳ありませんが、ゲームキューブはNINTENDO64で国内シェア最下位という苦汁をなめた任天堂が再起を図って世に送り出したハードです。そのため、開発の経緯でそこかしこに「64からの反省をもとに」といったワードが登場します。もちろん、64もゲームキューブも魅力的なハードですし夢中になったタイトルはたくさん発売されました。文中では「64下げ」と取られかねない表現も散見されますが、決してそのような意図があって執筆したわけではないことを、この場を借りで強く主張させていただきます。

単純な販売台数という観点からは覇権を取れなかったのは動かぬ事実なのですが、本書では単なる勝ち負けの話ではなく、「任天堂がどのような思いを込めてこのハードを送り出したのか」というゲームキューブのハードやソフト両軸から魅力に迫る本を目指しています。単なるソフトカタログではなく、本書を通じてそれまで遊んだことのなかった人でもゲームキューブの魅力に触れてもらえればと願いながら執筆しました(これは過去の『パーフェクトカタログ』全てに共通したコンセプトですが)。

最近、とある投資顧問会社の関係者から任天堂の本質という質問を投げかけられたときに「任天堂は提案型の会社である」と回答したことがあります。ファミコン、スーファミはもちろん、今回のゲームキューブ、最新機種のSwitchに至るまで、新しいハードを発売するたびに、任天堂が思い描く「新しい遊び」というテーマに対して常に明確な提案をしているんですね。その各ハードに込められた任天堂の提案とは何なのか? 是非本書でその回答に触れてみてください。

「ゲームキューブは持っていなかったから……」と敬遠せずに、ぜひお手にとっていただければ幸いです。

さて、次回の『パーフェクトカタログ』のテーマですが、おそらく皆様も予想外と思われるハードとなります。既刊ともども、次回以降もよろしくお願いいたします。


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1972年愛媛県松山市生まれ。アーケード、家庭用、PCはもとより美少女ゲームまで何でも遊ぶ、ストライクゾーンの広い古参ゲーマー。ただし、下手の横好きがたたり、実力でクリアできたゲームの数は決して多くないのが弱点。