パンフレットで見るアーケード探訪：シスコヒート

アメリカのサンフランシスコを舞台とした、通信対戦可能なパトカーレーシングゲーム「シスコヒート」。アメリカンタイプのパトカーか日本のスポーツカータイプの二種類から選択する。レースは起伏の激しいサンフランシスコを再現し、アップダウンが激しく直角のカーブが多いコースで展開される。また、名物のケーブルカーも障害物として登場する。本作は同社の『ビッグラン』のコンバージョンタイトルとして登場しており、『ビッグラン』と同じくクラクションが搭載された。このクラクションを使用すると一般車両が避けるなどの効果があり、効果的に使うことでレースを有利に進めることができる。

レースは小太りの警察官の合図でスタート。サンフランシスコの中の目的地へ向かってパトカー達が爆走することとなる。コースも直角カーブに壁のような坂道など特徴的な作りに、今走っている場所の名前が実名で表示されるなど現地を知っていればニヤリとする演出がされている。実際、国内よりもアメリカ市場を狙った作品で、海外では評価が非常に高い。また欧州にてAmiga、Amstrad CPC、Atari ST、コモドール64、PC/AT互換機、ZX Spectrumといったホビーパソコンに移植されている。それだけ海外で評価された本作だが、日本での移植は行われなかった。

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