5月28日に発売される『ゲームボーイアドバンスパーフェクトカタログ』が本日校了しました。流石にここまでシリーズが続くと「全部買ってます」というかたはそうそういないと思いますが、このシリーズは買い揃えるものでもないので、ゲームボーイアドバンスに興味のある方、思い出に浸りたい方が“お気に召していただければ”お求めいただけばと願っております。
さて、さすがに『パーフェクトカタログ』シリーズも7冊目ともなれば、コンセプトについては皆様先刻ご承知のことと思われますので。ゲームボーイアドバンスをテーマに選んだ理由あたりについて語りたいと思います。
ゲームボーイアドバンスというハードはその普及率の割には商品寿命は決して長くなく、2001年に発売され2006年に最後のソフトがリリースされるまでわずか5年間。実は商品寿命だけで語るならば決して長いとはいえないハードだったりします。それにもかかわらず存在感の高いハードだった理由としては「立ち上がりから終焉まで安定したソフト供給が行われており、市場的空白期間がなかった」「携帯ゲーム機において圧倒的シェアを有しており、商売敵がほとんどなかった」の2点が挙げられるのではないでしょうか。
特に小中学生をターゲット層に据えたラインナップの厚みは多の追随を許さず、この世代を過ごした方々にとってゲームボーイアドバンスは思い出深いゲーム機だったと思います。なぜそのようなソフト供給体制が可能だったのか、そのあたりについて詳しくは本書に譲りますが、重要なのはゲームボーイアドバンスが「思い出を語るにあたって十分その資格があるゲーム機である」という点です。
どうしてもレトロゲームというとファミコンやスーパーファミコン世代がもてはやされる傾向が強く、ことすれば「自分が生まれる前の機械」と捉えるゲームファンも少なくありません。そんな方々でも子供の頃の思い出を語り合える本があればと思ったのが、本書『ゲームボーイアドバンスパーフェクトカタログ』というわけです。同じ理由で、前回発売した『NINTENDO64パーフェクトカタログ』も大変好評でして、「よくぞ発売してくれた!」と、力強いお言葉もいただきました。
「レトロゲーム=ファミコン、スーファミ世代ばかりではない」ということで、本書を通じて子供の頃に気が付かなかった新たな魅力再発見の一助になればと願っています。