「祝・30周年!ゲームボーイサミットin大阪」イベントレポ

去る1月20日の日曜日、大阪のロフトプラスワン ウエストにて「祝・30周年!ゲームボーイサミットin大阪」が開催されました。 寒気が停滞して肌寒い上に小雨がそぼ降る足元の悪い中 、会場まで足を運んでいただいた皆様、誠にありがとうございます。ここではごく簡単にイベントレポをさせていただきたいと思います。

今回のイベントは昨年に発売された『ゲーム&ウオッチパーフェクトカタログ』および『ゲームボーイパーフェクトカタログ』の発売記念イベントとして企画されたもの。「第1冊目の『メガドライブパーフェクトカタログ』に続く2冊めが何故ゲーム&ウオッチだったのか?」「3冊目にゲームボーイを選んだ理由は?」など、本書の企画経緯からその意図、裏話など“ここだけトーク”が繰り広げられました。

特にゲーム&ウオッチは経年劣化で液晶パネルが傷んでいるものも多く、ほぼ全機種を分解修理することに。その副産物として、各モデルの分解写真を掲載することができました。多分ここまでやった電子ゲーム関連の本は例がないのではと、ちょっとだけ自負していたりします。

大阪イベントの一番の目玉は、ゲーム&ウオッチからゲームボーイ、はてはニンテンドーDSまでハード設計をされていた岡田智氏と、ゲーム&ウオッチの液晶パネルはもちろんパッケージや広告などを手がけ、あのMr.ゲーム&ウオッチの生みの親となった加納誠氏という二大レジェンド(お二人とも任天堂を定年退職されています)をお招きして当時のお話をお伺いするという趣向を試みました。

正直な話、当時直接関わられていた方々を出版記念イベントに呼ぶというのは私自身のとっても初めての経験でして、お怒りを買う可能性もあるのではと、実は内心戦々恐々でした。ありがたいことに「よくこれだけのものを集めた本を作ってくれましたね」と労いの言葉をいただき、それだけで救われた気分です(汗)。なお、社屋移転や諸々の事情で任天堂社内にも資料や現物が残っていないタイトルも多く、そういった意味でも価値のある本ではとお褒めいただきました。

「ゲームボーイは何故縦型デザインを採用したのか?」といった岡田氏のハード設計にまつわる裏話や、「マルチスクリーン開発時に骨折をしてしまい、会社から車の送迎をされながらも休まずデザインをやった」という加納氏の笑える思い出話まで、ユニークなエピソードが次々飛び出す濃密なトークとなりました。

最後は前回も行ったプレゼント大会。ゲームボーイカラー本体やスーパーゲームボーイ+ゲームソフト、過去の出版物などいろいろ持ち込んで放出しました。目玉は『ゲーム&ウォッチパーフェクトカタログ』『ゲームボーイパーフェクトカタログ』の校正紙(試し刷り)、これに岡田氏、加納氏のサインを入れてプレゼントしました。

というわけで大好評のうちに幕を閉じた「ゲームボーイサミットin大阪」でしたが、来週には東京イベントも控えています。大阪に来ることができなかった皆様、ぜひこちらにも足を運んでいただければと思います。


1月27日は東京でも開催します。こちらもどうぞ!


ABOUTこの記事をかいた人

1972年愛媛県松山市生まれ。アーケード、家庭用、PCはもとより美少女ゲームまで何でも遊ぶ、ストライクゾーンの広い古参ゲーマー。ただし、下手の横好きがたたり、実力でクリアできたゲームの数は決して多くないのが弱点。