パンフレットで見るアーケード探訪：ハングオン

　真っ赤なボディのバイクにまたがって操作する、セガの体感ゲームシリーズの記念すべき第1弾。ゲームデザインは鈴木裕。
　内容は制限時間内にチェックポイントを通過していくバイクレースものだが、体重移動により筐体を傾けて、画面内のバイクを操作する点が大きな特徴。ギアやシフトといったものは存在せず、アクセルとブレーキのみでスピードを制御する。
　グラフィックがとても美しく、アルプス、グランドキャニオン、都会の夜、シーサイド、サーキットの全5ステージを走り抜ける。
　ステレオサウンドによる迫力ある効果音とBGMも秀逸である。
　また、ハンドルのみで操作するシットダウンタイプの筐体も存在した。筐体の違いによって実はコースレイアウトが異なる。ライドオンタイプでは急コーナーやＳ字カーブは少なめに、シットダウンタイプは多めになっている。これはライドオンタイプはバイク型のコントローラにモニターが搭載されているため慣性重量が発生しピーキーな操作はやりにくいという判断から。

　開発はコアランドとセガの第二ソフトウェア研究開発部、通称「AM2・AM2研」である。

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