パンフレットで見るアーケード探訪:ドルアーガの塔

発売年 1984.06
開発/発売元 ナムコ
ジャンル アクション
コントローラ 4方向レバー+1ボタン

『ゼビウス』で知られる遠藤雅伸がゲームデザインを担当した、面クリア型のアクションゲーム。魔物ドルアーガを倒し、最上階にとらわれているヒロイン・カイを救い出すために60階もあるドルアーガの塔を登っていくというのが大枠のゲームのルールである。
各階には宝箱が隠されており、装備を入手することでプレイヤーであるギルを強化していくことができるという、ロールプレイング的要素を持ち合わせたゲームなのだが、理不尽なのはその宝箱の出現方法。「スライムを3匹倒す」「鍵を撮らずに扉を通過する」なんてのは可愛い方で、高次フロアになると「ドルイド、メイジ、ソーサラー、ウイザードの順に倒す(なんとキャラのイニシャル順!)」「1プレイヤーボタンを押す」なんてものまであり、これらが一切ノーヒントであった。当時はネットもゲームメディアもなく、プレイヤーが総当りで探していくこととなった。その為、常連などで情報を教え合ったり、または秘匿したりと、プレイヤーのコミュニティが生まれた。
今、発売されれば間違いなくクソゲーの烙印を押されそうな本作品だが、当時の熱烈なファンに支えられ、同じ作者による『ゼビウス』と並んでゲームサークルの隆盛へと繋がった。
そのあまりの人気ぶりからさまざまなパソコン、ゲーム機への移植がされたタイトルでもあり、現在でも容易に遊ぶことができる。

移植先一覧
ファミリーコンピュータ、MZ-1500、MZ-2500、FM-77AV専用版、X1/turbo、MSX、FM-7/77、ゲームボーイ、PCエンジン、PlayStation、Windows、ニンテンドーゲームキューブ、PlayStation Portable、バーチャルコンソール(Wii)

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