とんがりギャルゲー紀行 第39回:はたらく☆少女 てきぱきワーキン♥ラブ

さて、本日もとがったゲームを紹介していきましょうか。

今回紹介するのは『はたらく☆少女 てきぱきワーキン・ラブ』
NECホームエレクトロニクスが1997年にPCエンジン向けにリリースした作品です。

マンガ家の竹本泉が脚本・設定・絵コンテなどを務める竹本泉ゲーのひとつ。同時期に竹本泉自身によるマンガ版も連載されていたメディアミックス作品でもあります。資料が間に合わなかったとのことで衣装の一部などにマンガ版との差異がありますが、それ以外はマンガそのままのグラフィックでゲームを楽しめます。

作品の特徴としては、テキストウィンドウが存在せず、セリフやストーリーなどがグラフィックとボイスによって表現されている点があげられます。同じく竹本泉ゲーである『ゆみみみっくす』とも共通した特徴ですね。この特徴のため、プレイ感覚はゲームというよりマンガに近い気がします。ちなみにほのぼの風変わりなお話という竹本ワールド全開の内容ですので、音量をあげて遊んでも大丈夫ですよ。

物語の舞台となるのは2216年、架空の政庁であるその他省。
政府機構の複雑化に伴い、どこに属するか解らなくなったような公共サービスを一手に引き受けるため、2097年に設立された行政機関とのことで、その内容は犬の散歩からファッションモデルの代役まで、多岐にわたります。要は公務員によるなんでも屋ですね。

▲仕事中の光景はそれぞれが連れているペットサイボーグが静止画を撮影して送っているそうです

主人公はヒロイン(?)であるナオミ、ヒカル、エダルトの上司となって彼女たちの育成に務め、依頼が来たときは仕事に合った人員を派遣します。育成は失敗したときのマイナスが大きいので、同じように遊んでも結果が安定しないのがちょっと難しいところではあります。来る仕事もランダムですし。

▲訓練中の光景

▲上画像にいるエダルトは男の子なので、ヒロインかどうかは微妙なところ。そもそもこのゲームに恋愛要素はないんですけどね

仕事の成否は担当した人員のステータスや仕事中の選択肢などによって分岐しますが、失敗してもゲームオーバーになるわけではないので気楽に遊ぶといいでしょう(仕事の成果はゲームの結末に影響します)。

▲こちらが成功した画像。ファッションモデルの代行を務めました

▲失敗するとふわふわした記事に……。これはこれで面白いですね

のちにPC-FX版もリリースされましたが、そちらは育成要素が省略されているようです。その代わり追加イベントもあるようなので、PCエンジン版でもPC-FX版でもお好きな方を遊んでみるといいでしょう。

それでは本日はこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

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