2025年を振り返ってみた

2025年は大阪・関西万博の開催や日本発の女性総理大臣誕生などさまざまなトピックのあった1年でした。私個人もおかげさまで多数の出版物のお仕事をいただき、この年末年始も仕事漬けとなっております。半数以上は直接名前の出ない裏方仕事ではありますが、その合間にいくつかの自著を上梓することができました。ここで、近年恒例となりました今年1年の出版物について振り返ってみたいと思います。

20世紀家庭用ゲーム機ハード大全

『パーフェクトカタログ』シリーズをやるようになってからかなりの数のゲーム機の物撮り写真をこなしてきたのですが、「これらを1冊にまとめた写真集みたいな本ができたら面白いかも」という発想で生まれたのが本書です。『パーフェクトカタログ』はその性格上どうしても分厚くて高額な本にならざるを得ないのですが、気軽に「こんなゲーム機があったんだ」と、知らないゲーム機への興味の入口になれる、間口の広い本になったのではと思っています。

【増補新版】アーリーセガパーフェクトカタログ

そろそろ定番になりつつある増補新版はアーリーセガ(メガドライブ以前の機種)の登場です。ちょうどゲームギア発売35周年&セガ・マークⅢ発売40周年というメモリアルイヤーであったこともあり、多少は賑やかしになったのではないでしょうか。今回はポスターを2枚付けて、SG-1000、セガ・マークⅢ、マスターシステム、ゲームギアの実物大写真を掲載しました。
旧版をお持ちの方はご存知と思いますが、コラムページで別の原稿がまるまる入っていたというとんでもないミスがあったため、今回の本でようやくその部分の修正をすることができました。

【増補新版】スーパーファミコンパーフェクトカタログ

アーリーセガに続いてこちらも過去の出版物の増補新版です。もともと在庫欠品をした本が古書市場でプレミア化していたことに対する対策として始めた企画ですが、実物大ポスターを付けたり、海外タイトルの掲載、ハード紹介ページの加筆など色々手を加えています。特にスーパーファミコンは周辺機器ページをぐっとパワーアップしているので、ぜひ見比べてやってください。

Xbox 360パーフェクトカタログ

『Xboxパーフェクトカタログ』をやったなら当然360もやるよね?といった流れで、本書の登場です。『Xboxパーフェクトカタログ』発売時に「Xbox+Xbox 360のパターンも検討していた」と公言していたので、予想されていた方も多かったと思います。日本で一番売れたXboxであると同時にモデルバリエーションも豊富だったので、ソフト、ハード記事どちらも当時を懐かしみつつ楽しく執筆していた本です。

懐かしのゲーム雑誌大集合

ゲームそのものではなく、その周辺業界に焦点を当てた本です。私自身、テクノポリスから始まってパソコンパラダイス、BugBugその他、多数のゲーム雑誌に関わってきました。そんなわけで、いつかはゲーム雑誌をテーマにした本を作ってみたいなという思いをようやく実現できた企画です。いざ集めてみると想像以上に雑誌数が多かったのと1~2号で消えた媒体もあったことから「3号以上刊行された雑誌(増刊コード・ムック含む)」というルールを設けました。それでも200誌以上あったため、1誌あたりを掘り下げきれなかったのが残念でしたね。

家庭用テレビゲーム コントローラー大図鑑

これまたゲームそのものからちょっと逸れた脇道企画。『20世紀家庭用ゲーム機ハード大全』同様、特定の機種を掘り下げるのではなく、ゲーム機を横断して知らない機種への興味の入口になれる本を目指した企画です。セールスポイントはA4判型を活かしてすべて実物大で掲載した点でして、アイデアの発端は『増補新版パーフェクトカタログ』の付録ポスターだったりします。本書に関しては時代縛りもないので、最新のSwitch2のJoyConまで載せました。

Wii+Wii Uパーフェクトカタログ

本年のトリを飾ったのはWii+Wii U。このあたりになるとほかの『パーフェクトカタログ』ラインナップに比べて新しい印象を受けますが、同世代のプレイステーション3Xbox 360もやってることだしいいか!と作ってしまいました。でも、来年がWii発売20周年だったので、せっかくなら来年のアニバーサリーイヤーに合わせたほうが良かったかもしれませんね。


そんなわけで、今年もおかげさまでいろいろな本を発売することができました。来年もより一層頑張って面白い本をお届けしますので、より一層お引き立ていただけますようよろしくお願いいたします。

ABOUTこの記事をかいた人

1972年愛媛県松山市生まれ。アーケード、家庭用、PCはもとより美少女ゲームまで何でも遊ぶ、ストライクゾーンの広い古参ゲーマー。ただし、下手の横好きがたたり、実力でクリアできたゲームの数は決して多くないのが弱点。