とんがりギャルゲー紀行 第127回:エロトラップスイーパー

 さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。
 正月休み明けからずーーっと仕事をしているので、さくっと遊べるゲームが欲しい。そんな気持ちになったので、記事を準備中だったゲームを一旦先に置いて、さくっと感あふれるのをセレクトしてみました。

エロトラップスイーパー

 2020年にサークル「ZNZN Games」から発売された同人エロゲーです。同サークルの代表作でもあります。
 ゲームシステムはマインスイーパにローグライクを足したもの。四角いパネルを1つずつ開いてエロトラップダンジョンを探索していくゲームです。マインスイーパにおける爆弾をエロトラップ(魔物や魔法陣)に置き換えたものと言えばわかりやすいでしょうか。

 階段を見つけては下層へ降りていくというのがプレイ時の主な流れとなります。どこまでも潜っていける「エンドレス」モードもありますが、基本的には最下層にあるお宝を入手するとクリア。

 探索時に開いたパネルには、魔物(トラップ)や宝箱、階段を意味するマークと数字が書かれているものがあり、例えば宝箱の絵の横に「1」とだけ書かれたパネルは、この周囲のいずれかに宝箱のパネルがひとつありますよ、という意味になります。開いたパネルの情報から周囲のものを推理して、次々開けていくという流れは、マインスイーパでお馴染みのものですね。開いていないパネルに「×」「?」マークを付けることもできます。

※今回はほぼモザイク付きのスクショしかなかったので、画像を一部修正しております。ご了承ください。

 爆弾とは違ってエロトラップは踏んだら即アウトではありません。そこはもうエッチなゲームですから、プレイヤーの分身であるジト目の魔女っ娘「リラ」ちゃんがライフをちょいちょい削られながら体を開発されていくわけです。

 トラップの種類によって開発される場所が異なり、えっちなお豆(婉曲な表現)、前の穴、後ろの穴、胸部の4カ所が5段階で変化していきます。開発が進むと感度が高くなるため、受けるダメージが大きくなるという説得力のあるシステム。画面左下に表示されるキャラの陰部も、状態に合わせて一部が肥大したり広がったりするという仕組みです。細かいですね。

 即死ではないけれど、漢探知(トラップを己の肉体で解除する行為。動くこと脳筋の如し)ばかりしていると、それはそれで大変なことになるので気を付けてあげましょう。時間制限はないので、じっくり考えてもいいんですよ。

 場合によっては淫紋がついたり妊娠したり卵を産んだりと、わりとドギツい要素も含んだ内容ではあるのですが、可愛い絵柄のおかげでかなりマイルドになっています。ちなみに産んだ卵は所持した状態でクリアするとまあまあのスコアになります。薬を使ってさっさと産むか、自然に出産するまで待つかで卵の大きさとポイントが異なる仕様がまた細かい。

 プレイ中は気にしていませんでしたが、改めて考えると本当にドギツイですね。潜っている本人が帰りたいとかやめたいとか言わないから、まあいいでしょう。敗北レ〇プは職務のひとつとして受け入れる女戦士も世の中にはいることですし。オークの子だって育てちゃうもんな。

 ちなみに、本作はこれといったストーリーは特に語られず、キャラクターのセリフもありません。プレイヤーの脳内補完に任せる形です。こういったサクサク遊べるゲームに長々としたストーリーがあるとサクサク感がなくなっちゃうので、個人的にはいいことだと思います。

 お次はアイテムについて。ローグライク系のゲームなので、ダンジョンに挑むときは常に身ひとつ。各種アイテムは現地調達です。種類は、回復したり開発レベルを下げるといったキャラに使うものや、MPを消費して探索を有利に進めるものなどさまざま。

 回復薬は飲むと尿意が溜まり、満タンになるとそれ以上飲めなくなります。もっと飲みたいなら、拾った空き瓶で用を足して余裕を作りましょう。もしくは、満タン状態でエロトラップに引っかかると1回分漏らすので、もう1本飲めるようになります。あんまり漏らすと「おもらし中毒」状態になるという、これまた細かい仕様となっています。

 空き瓶がなくてもその辺にしたらいいと思うんですけどね。育ちがいい娘なのかもしれません。あるいは屋内で適当に用を足すと臭いがめっちゃこもるという問題のためか。尿の入った瓶はクリア時にスコアに加算されるアイテムなので、瓶を使うのは稼ぎのためという可能性もあります。魔女の体から出るものは高い魔力を含むので、錬金素材としての需要があるという設定のようですし。

 各種アイテムは便利なものが揃っていますが、ひとつの階層にこだわって探索を続けるのは危険です。階層ごとにパネルを開いても問題ない回数は決まっていて、それ以上長居すると媚薬ガスが散布されて発情→自慰をして体力減少という状況になりますからね。時間を止めるアイテムを使うか、ほどほどにして次に進みましょう。

 ゲームの難易度はイージー、ノーマル、ハード、エンドレスを用意。チュートリアルもあるので徐々にゲーム内容に慣れていける構成となっています。ローグライクはランダム性が高いものですが、CGモードを全開放する機能もあるという超親切設計のおかげでCG集めの苦労はありません。実績やエッチスコア稼ぎといったやり込み要素もあるので、軽く遊びたい人も長く遊びたい人も楽しめるのではないでしょうか。

 実績によっては最大HPやMPが上昇するものもあるのですが、オプションで最大値を変更できるので、あえて低くして遊ぶことができるというのもいいですね。「ローグライクで成長要素があるとぬるいからイヤである」というこだわり派も納得するのではないでしょうか。筆者はもらえるものはもらっとく派ですが、そういう人もいるというのは聞いたことがあります。

 徒労に感じる部分を排除してやりがいある要素はしっかり入れるこだわりを見るに、ゲームが好きな人が作ったんだろうなあという感じがしますね。この「わかってる」感が実に良し。

 エロ要素や生理現象を説得力ある形でゲームシステムに取り込んだ良作で、個人的にかなりおすすめのタイトルです。産卵とかちょっと闇深いけど。今回、記事を書くためにサクサク遊ぶつもりが、気がつけばどっぷりやり込んじゃいました。どうして忙しいときって逃避に命賭けちゃうんだろう。やばいやばい。

 さて、それではこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

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