とんがりギャルゲー紀行 第77回:デブトピア

さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。ゴールデンウィークに実家に帰ったら母に「あんた少し痩せな!」と言われたので、「なんでぇこの程度そんなに言うほど大したことねぇってよ、もっと上には上がいるんだぜ」ということで、むちむちニッチなロープライスアダルトゲーム、

『デブトピア』(2010年/Windows XP~7 )

を紹介します。いや、まあ、流石にこの記事を母には見せませんけど。ちなみにこのタイトルは後に変更されたもので、元々は上のパッケージ画像にあるとおり『デブプラス』というタイトルでリリースされました。

誰がどう見ても『ラブプラス』を意識したタイトルだと分かってしまう、出オチ感のある『デブプラス』でしたが、続編の『NEWデブプラス』が発売前に『もっと!デブトピア』へとタイトル変更されたのに伴い、こちらも改題と相成りました。

ヒロインの凛々花という名前も、『ラブプラス』のヒロインである子、寧、愛から一文字ずつ取ったものではないかと思われますが、さすがにこちらは改名せずに済んだようです。

ヒロインの山本凜々花

わるきゅ~れの公式サイトには「前代未聞のデブ少女 完全ヒロインアドベンチャー」と書いてありまして、ぽっちゃり系だとかマシュマロ女子などというふんわり表現で逃げ切らずに(作品説明でこの表現をまったく使っていないわけではありませんが)「こいつは間違いなく脂の塊でございます」と公認宣言せんばかりの潔さがなんともすがすがしく感じられます。

「時代は包容力のある女の子!」とも書かれていますが、包容力を求めている人は別に小籠包的な包まれ方を求めているわけじゃないんじゃないかな? でもこのセンスはイイですよね。

しかしまあここまで太れるのは一種の才能ですね。才気煥発というのでしょうか。才気というか肉がだいぶ溢れ出てますけど。

個人的な意見ですが、本作をリリースしたわるきゅ~れはこういった悪ノリセンスの良さが際立ったメーカーだと思っています。わるきゅ~れは自社で開発しているゲームの関連グッズもちょくちょく制作販売しているんですが、抱き枕カバーなどの定番モノを用意するだけでなく、ぶっ掛け軸だとか土下座マットだとかオリジナリティを盛り込んだものを製作しているところに光るものを感じますね(両方別のゲームのグッズです)。

土下座マットは強気ないじめっ子ヒロインの土下座姿がプリントされている玄関マットで、商品説明に「生意気な視線を向ける彼女に誰が主人なのか教えてあげてください。」書かれていたのを見て「こいつぁヤバイな!」とウキウキで購入を検討した覚えがあります。買おうと思ったら売り切れてしまっていましたけど。あの子、今も誰かの家で踏まれているんですかね。哀愁感じちゃう。

『デブプラス』もノリと勢いで作っちゃった感のあるゲームではありますが需要はあったらしく、かなり売れたようですよ。

ちなみにデブ少女だけがヒロインのゲームとしてはゲーム業界初だそうです。デブヒロイン自体はわるきゅ~れの他のゲームにもヒロインの1人として登場していますが(本作のヒロインはその妹)、デブオンリーなのはなかったのですね。

本作にはデブ以外の女の子もストーリー上存在しますが、エッチなシーンがあるのは凛々花だけですし、凛々花自身もゲーム中に痩せることはありません。例えば「メイドさんモノなのにエッチの時はすぐ脱がす」みたいなコンセプトに反する非道極まる詐欺は行われないということです。

最後まで肉ぎっしりです

本作のストーリーは突然告白してきた凛々花と付き合うことになった主人公が、彼女と過ごすなかでどう接していくかを変化させていくというものですが、主人公自身は最初から凛々花が好きなわけではなく、熱心に尽くしてくれる彼女をデブだからと見下してさえいます。なので、コンセプトに反する展開はないものの、おデブちゃんを愛するデブ専の方がプレイするには感情移入がしづらいところがあるかもしれません。彼女への愛が芽生えるルートもありますが、一方で別のルートではこっぴどく虐げまくりますからね。

とはいえ、好みでないルートは見なければいいでしょうし、絵も結構完成度が高いので悪くない作品なのではないでしょうか。ぜい肉をきちんと描画するには肉の付き方をしっかり知っておかなくては描けませんので(デブは意外と難しいらしいのです)、原画を務めたおしゃれ教室先生の画力の高さがうかがえます。

実際にこれくらい太っていると膝小僧が肉に埋もれてたり肉割れができていたりと見た目によろしくない状態になっていそうなものですが、萌えとリアルのバランスもちょうどいいのではないでしょうか。太った腹回りもよく再現されていますし。

と、個人的には思うのですが、もっと太らせたいと思うユーザーには物足りなかったらしいと聞いてちょっと戦慄しました。極まったデブ専の方々から見ると、美少女ゲーム界のA5ランクには届いていないということなのかもしれません。一応、バッドエンドではもっと太ります

それでも、店頭で完売が相次いだり、ファンによる同人誌(応援本)が出たり、続編も出たりとかなりの人気作ではありますので、走ると膝に水が溜まる系ヒロインが気になるなーという方はぜひ遊んでみてください。パッケージ版はプレミア化しているようですが、ダウンロード版も販売されており、たまに割引の対象にもなっているので入手しやすいですよ。ちなみに続編といっても続きものではなく主人公もヒロインたちも別人ですので、どちらか片方のみをプレイするのでもいいと思います。続編の主人公は極まったデブ専なので、『デブプラス』が合わなかった人にもおすすめ。ちなみにダウンロード版は『デブプラス』ではなく『デブトピア』で検索しないと見つからないかも?

さて、それではこの辺で。また次回もよろしくお願いします。


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