とんがりギャルゲー紀行 第141回:マーブル★ブルマ

 さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。
 今年は10月にスポーツの日はありませんでしたが、なにかしらスポーツの秋っぽいゲームを取り上げてみることにしました。秋……いまは秋なんですかね? あんまり寒いので冬のような感覚ですが。まあいいや。
 2008年にNoesisから発売されたロープライスのエロゲーです。

マーブル★ブルマ

 ブルマに特化した内容を特徴としており、えっちなシーンではヒロインが必ずブルマを着用しています。イベントCGはキスシーン以外すべてブルマが描かれている、というかキスシーンもカメラの位置が上なだけでヒロインがブルマ着用中なのには変わりないという徹底ぶりです。ヒロイン2人はどちらも学園生なのに、制服えっちは存在しません。えっちなゲームでは定番の選択肢「中に出す」「外に出す」が本作では「中に出す」「ブルマにかける」と表記されているのもポイント。さらにはブルマのカラーリングをオプションでいつでも変更でき、立ち絵にもイベントCGにもばっちり即反映するシステムを搭載しています。

選べるブルマは5種類!

 なかなか濃いゲームですが、珈琲貴族による可愛いヒロインのグラフィックが中和してくれています。

 ちなみにストーリーは、ブルマに対して並々ならぬ愛を抱く男が、同じ学園に通うヒロインと仲良くブルマプレイをするというもの。
 主人公のブルマへの愛は深く、作品の舞台である学園を進学先に選んだのも、ブルマを体操着に採用しているからです。体育の時間には興奮する下半身を隠しながら、躍動するブルマたちを遠くから見つめる日々。ヒロインを見かけた時には「見覚えのあるブルマが走っている。」などというモノローグが出てくるほど、常に注目しています。
 彼が自ら立候補して体育祭実行委員になったのも、ブルマと少しでも長く共に居たいという思いから。
 紛うことなき変態ですね。ロープライスゲームのわりに濃い味が過ぎるわ。

 本作のヒロインは2人いますが、いわゆる共通ルートにあたるものはありません。最初にヒロインを選択して、独立したストーリーを楽しむ形式となっています。

 ヒロインのひとり、朝霧ルナはクール系のクラスメート。主人公をして「あのブルマの着こなしはただ者ではない。」と言わしめているほどの存在で、実はブルマを履くと興奮してしまう特殊性癖をお持ちです。
 とんでもねえと思っていた変態に同好の士がいましたね。どんな性癖でも仲間はいるもんだ。
 ルナは主人公の熱心な視線にも以前から気づいており、彼女と結ばれるシナリオでは体育倉庫で起きたちょっとした事故がきっかけでエロいことをする関係になります。それからはもう、何かとブルマを履いてはあれこれするわけですね。
 それにしても、ただ者ではないブルマの着こなしとはいったいどういったものなのか。

 もうひとりのヒロイン、成川サキは主人公に恋する可哀想な子です。主人公の物静かに遠くを見つめる横顔や、体育祭実行委員を務めているところ、運動ができて格好いいところなどが気になったそう。
 最後のはともかく、物静かな横顔はブルマを見つめているときの顔ですし、実行委員はブルマ目当てになった役職なんですよね。
 サキのシナリオでははじまって早々にサキから告白を受けてお付き合いすることになります。主人公がこんなではすぐ振られそうに思えますが、わりと付き合いがいいようですね。一度お熱になると冷めにくい、土鍋のような愛のカタチ。
 それでも、主人公があまりブルマを愛するものだから不安になったのでしょう。終盤で自分とブルマのどっちが好きかを問いかけてきます。

 どちらにしてもブルマへの愛が先に来る。これがこのゲームの主人公なんですね。
 面白くてわりと好きな主人公ですが、イカれているのは間違いないと思います。
 ちなみに、上の選択肢で悩んだ後にブルマと答えると本気っぽくて嫌なのか、サキを泣かせてしまってゲームオーバーとなるので注意しましょう。

 本作はブルマだけでなく、ジト目もいいゲームですよ。主人公が変態すぎてよく飽きれられるぶん、ヒロインのジト目がいっぱい見られます。うれしいね。
 ロープライスゲームのなかではわりと好きなゲームなのですが、どうも知名度が低いようなのが残念です。ダウンロード版も出ているので気になったら気軽に遊んでみていただきたいですね。
 さて、それではこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

ちょっと修羅場なおまけシナリオもあるよ!

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