1989年4月21日にゲームボーイが発売されて本日でちょうど30年を迎えました。携帯ゲーム機というくくりでいえばマイクロビジョンやゲーム&ウオッチ、ゲームポケコンなどいくつか先に発売されていたハードはあるのですが、後年に続く携帯ゲーム機の市場を創出したという意味でゲームボーイの功績は疑う余地はないと思います。
流石に現在から比べれば貧弱なスペックではありますが、ファミコンをベースに高度に集積化された基板設計やアルカリ乾電池で35時間駆動する燃費の良さなど実に落とし所がうまく、実に無駄のない良いハードでした。ちなみに私も現役当時は何本かゲームボーイのソフト開発をしたことがあったのですが、「携帯ゲーム機とはかくあるべき」という開発者からのメッセージが透けて見えるお手本のようなハードだったと記憶しています。
昨年10月にゲームボーイからゲームボーイカラーまでのハードの総決算となるべき『ゲームボーイパーフェクトカタログ』を書いたのですが、ゲームボーイの魅力を再認識できる大変楽しい企画でした。今では紙の本と電子書籍の両方が発売されておりますので、未読の方はぜひこの機会にお手に取っていただきたいと思います。
また、ゲームボーイに関連する個人的なトピックとしては1月に東京と大阪で「ゲームボーイサミット」というトークショーを開催したのですが、特に大阪会場ではゲームボーイはもちろん任天堂の各種携帯ゲームの開発に長年関わられていた岡田智さん、ゲーム&ウオッチの数々のデザインをされた加納誠さんのお二方にゲストでご登壇いただき、当時の思い出話を語っていただきました。幼少の頃から任天堂ハードで育ってきた人間としては素敵な一日でした。
以後もゲームボーイアドバンス、NINTENDO DS、3DSと同社の携帯ゲーム機は進化を続けていったわけですが、これらの魅力も是非機会があれば紡いでいきたいと思います。
何はともあれまとまりのない文章となってしまいましたが、ゲームボーイ30週年おめでとうございました。これからもこの偉大なハードの魅力が語り継がれていった欲しいものですね。