パンフレットで見るアーケード探訪:デススマイルズⅡ 魔界のメリークリスマス

発売年 2009
開発/発売元 ケイブ
ジャンル シューティング
コントローラ 8方向レバー+3ボタン

 前作となる『デススマイルズ』の人気と新作の期待を背負って登場した本作。操作方法は前作と変わらず8方向レバーと、「左ショット」「右ショット」「ボム(召喚魔法)」の3ボタンで構成されている。

 ストーリーは前作の数カ月後のクリスマスに起こった事件について描かれる。怪人サタンクロウズに奪われた、あらゆる望みを叶えるという「願いの音符」を取り戻すため「ウィンディア」と「キャスパー」が飛び立つ、といった内容。本作では事件のきっかけとなる新キャラクター「スーピィ」が登場した。

 続編ということで期待値の高かった本作、前作と違いグラフィックが3D化されておりダークな雰囲気が薄くなってしまっている。また3D化したことにより敵弾が見にくいと言った弊害もあった。それでも3Dであることを利用した奥行きのある表現は素晴らしかった。
 本作における最大の問題点は未完成の状態でリリースしたことにある。稼働始めには様々なバグに加え最終ステージの未実装と誰が見ても未完成だとわかる。結局バージョンアップを繰り返しVer.3.0で最終ステージの実装となったが、EXステージや真ボスもなく前作と比べスケールダウンしている。前作では見た目は萌系だがストーリーは硬派であったが、本作では悪ふざけが目につく上、ストーリーもただの身内のトラブルとスケールが小さい。キャラクターデザインを担当した漫画家の井上淳哉氏が稼動時期を驚いていたという話からも、焦ってリリースしたことが伺える。残念な話ではあるが大きな失敗を喫してしまった作品となった。

 本作はコンシューマ版としてXbox360でリリースされている。アーケードにおいて問題であった点は改善されているので、アーケードよりはこちらのほうがプレイしやすいと思われる。アーケード版では削除されたレベル制の復活、削除されたキャラクター「ローザ」「フォレット」も復活しているなどいろいろと変更されている。

移植先一覧
Xbox360

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