パンフレットで見るアーケード探訪:Hard drivin’

※日本版のパンフレットが手に入らなかったので、海外版になっております。

発売年 1989.01(日本では89.05)
開発元 ATARI GAMES
発売元 ナムコ
ジャンル レーシング
コントローラ 自動車ハンドル型コントローラー+3ペダル(クラッチ有)+ギア

「本格的ドライビングシミュレーション」と銘打たれた、ゲームと言うよりは、シミュレーションに近いドライブゲーム。世界初のポリゴンを使用したドライブゲーム作品である。ハンドルとギアに加えてクラッチが用意され、イグニッションキーを回してエンジンをかけるところからスタートというこだわりっぷり。日本販売仕様として速度表示などはマイルからKM/Hに、道路は左側通行に変更されている。ただ、ハンドルだけは左ハンドルのままであったので、操作に違和感を感じる人も多かった。

 本作は徹底してシュミレーションにこだわり、半クラなどの実車で使えるテクニックも使用可能。あまりにこだわりすぎたため開発に3年もかかったらしい。
 操作方法はオートマとマニュアル、コースはスピードトラックとスタントトラックからセレクト。
 ドライブシュミレーションに拘った操作性や挙動といったリアルを追求している本作に収録されたスタントトラックは、リアル志向とは思えないほどに無茶苦茶名作りになっている。少しでも躊躇してスピードを緩めたりすれば360度空中ループを回りきれなかったり、ジャンプではコースを外れて宙を舞い、物悲しい音楽とともにインスタントリプレイが流れることになる。このインスタントリプレイが面白く、むしろわざと事故を起こしていたプレイヤーもいた。

 日本ではアーケードよりもメガドライブ版のほうが知名度は高いかもしれない。コンシューマ版はテンゲンのメガドライブ初参入作品で、テンゲンらしく説明書が大変なことになっていた。

移植先一覧
メガドライブ

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