パンフレットで見るアーケード探訪:嗚呼栄光の甲子園

発売年 1991.04
開発/発売元 タイトー
ジャンル スポーツ
コントローラ 8方向レバー+3ボタン

 高校野球をテーマとするコミカルタッチなギャグ満載の抱腹絶倒高校野球ゲームである。出場校は全て架空で、全国13ブロックの代表から自分の高校を選び、ベスト8の試合開始の場面からゲームは始まる。3試合を勝ち抜けば優勝となる。

 操作とシステム面は通常の野球ゲームと変わらないが、「根性ボタン」の存在がこの作品の特徴。このボタンを押すことで、打撃、走塁、守備のそれぞれの場面で、球児の「根性プレイ」を実行できる。その内容がまたひどい。バレリーナの格好でバッターボックスに立ったり、守備側だとピッチャーがどこかで見たことのあるポーズを決め、豪速球を投球したりする。

 ゲームが登場した1990年当時の阪神甲子園球場がモデルとなっているため、ラッキーゾーンが存在している。ルールも当時のものに準拠しており、1チーム15人の選手で構成されている。

 ゲームのテンポはよく、守備は自動で行う(送球だけは手動)など野球ゲーム初心者に優しい仕様となっておりオススメではあるのだが、100円で3イニングしかプレイできないため、優勝するには900円が必要となる、なかなかに金食い虫なタイトル。2005年にプレイステーションにてリリースされた『タイトーメモリーズ 上巻』に収録され、コンシューマへの移植が実現した。

移植先一覧
PlayStation2

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