ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第13回:式神の城

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。
 最近、steamというパソコンの……ゲームのダウンロード販売サイト(?)のマイナーソフトの実況動画が楽しくて、完全に地球を放置しております。武器は取りに行ってるんですけどね。しかし、ニコニコ動画の実況者って、よくあんなに面白そうなタイトルを見つけてきますよね。いろんなゲームの紹介動画を見ては、ついつい購入しております。ああ、積みゲー(?)が溜まっていく……
 さて、今回紹介しますのは、そのsteamで2017年6月16日より配信が始まったこのタイトル。


式神の城

 当時私は、タイトーがまた変わったものを出してきたぞ、と思っていました。Caveが『エスプレイド』を出してから3年、その間にも『ぐわんげ』も登場し、自機が生身の人間のゲームはウケるとでも判断したのか。でもタイトーよ、いつものことだが判断が遅いぞ、と。しかし出てきたゲームはそんな考えを超えて素晴らしいものでした。タイトーらしからぬ、素晴らしいグラフィックに魅力的なキャラクター。なんだ、やればできるじゃないか、などと意味もなく上から目線で考えたものです。そしてよく見ると、


アルファシステムだー!!

 アルファシステムといえば、PCエンジンに『ファイティングストリート』や『No.Ri.Ko』をって古すぎですね。『式神の城』の直前にはPlayStationで『俺の屍を越えてゆけ』や『高機動幻想ガンパレード・マーチ』を出した会社ですよ。家庭用で様々な隠れた名作を制作してきた会社です、『ゴジラ爆闘烈伝』とか。
 いやあ、シューティングなんか作っていたんですね。『キアイダン00』以降シューティングはなくRPGがメインの会社になっていると思っていた私は、驚いたのを覚えています。そんな会社が制作したシューティングゲーム、まず目につくのはキャラクターの魅力でした。


巫女、巫女ですよ!

 そして、それぞれの式神の独特さ。主人公の式神なんて


食人鬼ザサエさん(美人らしい)

ですからね。主人公、正義感から事件解決のために闘うというのに『食人鬼ザサエさん』。どういう経緯でこの式神を選んだのか、そのストーリーをちょっと知りたい。他のキャラはおかしくはないですよ。巫女の小夜は『怪鳥ヤタ』(八咫烏)ですからね。ちなみにこの、


結城小夜

ですが、タイトー基盤を使用することから『奇々怪界』の


小夜ちゃん

からインスパイアされたものだそうです。素晴らしい。何と言っても巫女なのがいい。というか、可愛くて巫女ならなんでもいい(二次元に限る)。というわけで、もちろん結城小夜を選択してプレイしましたよ。このゲーム、敵により近い位置で倒すことができれば点数にかかる倍率が8倍まで上がっていきます。そして小夜の式神攻撃は、怪鳥ヤタが小夜のすぐ周りを回転するという、間違いなく点数を稼ぐ事を目的としていると言っても過言ではない! ということで敵に張り付くようにプレイ。


出てきた瞬間に殺せる最初はいいんだ、最初は。

 結局、敵に近づくということは囲まれやすいというわけで……そりゃ死ぬわな。

 しかし、点数を稼ぐには近づくしかない。そう思っていた時期がありました、短かったけど。この点数に倍率がかかるシステムを「テンション・ボーナス・システム」というのですが、簡単に言うと自分の当たり判定が危険に晒されればさらされるほど倍率が最大8倍までかかるというもの。ちゃんと読んでなかった私が悪いのですが、敵の弾に近づいても倍率は上がるのです。そして、8倍の倍率がかかっている状態になるとハイテンション攻撃が!


ショットが赤くなる。(小夜は真ん中の御札だけ)

 この状態が維持できれば大暴れできるわけですが、維持なんかできるわけもなく。もちろんレベルを4まで上げれば赤い状態になるようなのですが、私の腕ではそんな状態まであげられるわけがありません。お陰でストーリーの結末を知りません。と、そうそう、本作はキャラクターによってストーリー展開が違うんですよ。なかなかのこのストーリーも凝っているようで、RPGを作っている会社だなぁと思ったのを覚えています。2作目に当たる『式神の城Ⅱ』は主人公の「玖珂光太郎」のストーリーの続きとなるようです。

 さて、本作には実は隠しキャラがおります。と言っても、普通に公開されているでしょうから知っている人も多いでしょう。名前は「???」。とにかく情報がないキャラクターです。もし出ていないときのために出し方を載せておきます。


コインを入れたら出てくるこの画面で、↑↓↑↓AABAB入力後、A+Bを押しながらスタートを押すと……


「???」が右端に。

 設定としては、生き別れの夫を探して世界を渡ってきた女性で、敵である精神寄生体から「聖銃使い」と呼ばれている。それ以外の情報は一切ない模様。攻撃方法は基本がホーミングショット、式神が照準をつけたところに爆発を起こしてダメージを与える。そしてボム。


これです。

 その名も「N.E.P」。そう「Null Erinco-Gate-Point Pursuer」ですよ。『高機動幻想ガンパレード・マーチ』にも登場した非エリンコゲート空間追跡機です。ラスボスすらも一撃で撃破できるアレです。因果から何から消滅させているのかどうかわかりませんが、元ネタ通りなら抗える敵はいないわけですよ。まあ、ただのボムなんですけど。

……そう思っていた時期が私にもありました。

 ちょっと待って、ボス一撃なんですけど! 本当に「N.E.P」だわ、これ。この爽快感は、ぜひプレイして味わってください。ポンポン撃てるほど弾数ないですが。

 流石にsteamはamazonでは買えないので、ここにリンク置いておきますね。
Castle of Shikigami 式神の城」\1180

 steam版は情報が画面両端にある余白に移動しているため、フィールドが広々としていますね。そして、サイトを見れば分かるんですが、サウンドトラックが\498で売ってます。出現パターン・攻撃パターン・物量の一新に全てのキャラの攻撃力さえ強化されたEVOLUTION。やりこんだ人には嬉しいモードですね。

 それではこのへんで。ではまた~

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