第12回:高校時代に作った自作ゲーム

思えば、X1Gを買ってからというもの、私の高校生活はまさにゲームとプログラム漬けでした。

そもそも学校選びの理由が秋葉原に近いからという理由で3駅隣にある飯田橋の学校を選んだほどですから、放課後は大抵ゲーセン(水道橋の後楽園ホール下のゲームセンター、神保町の「ミッキー」、駿河台下の「ロッキー」)か、神保町で雑誌の立ち読み(発売日よりも早く読めた)、秋葉原でパソコンショップ巡り。帰宅してからも自宅でひたすらプログラムを組んでいました。

しまいには授業中ですらポケコン(カシオAX-3やシャープPC-E500)を使ってプログラムを組んでいたほどですから、高校時代の間に見る見るうちに成績が悪くなる体たらく。「こんな青春で大丈夫か?」と言われそうですが、学校そのものにこれといった想い出はなくても、かなり濃密な3年間を過ごしたと思っています。

というわけで、今回からはしばらく、この頃にX1で作っていたプログラム類を当時の思い出と共に紹介したいと思います。

LIGHT CYCLE

高校のクラスメートにシャープのポケコンPC-1350(1360だったかも?)を持っているヤツがいて、彼が作ったLIGHT CYCLEをX1に移植しようと始めたのがこれです。元ネタは映画のトロン(1982年アメリカ)に登場する光電子バイク戦で、さすがに対戦相手をCPUにやらせる思考ルーチンを作ることまではできず、2人プレイ専用でした。後にいくつかのバージョンアップを繰り返す、私の中で息の長いゲームでした。

SLOT MACHINE

これも前出のクラスメートが作っていたスロットマシーンをX1で作ってみようと考えて作ってみたもの。ドラム部分はCONSOLE命令でテキストスクロール領域をロックさせて表現していたような記憶があります。この程度ならそんな七面倒くさいことをせずに普通に書き換えたほうが楽ですよねえ(笑)。

移植版PAC-WORLD

マイコンBASICマガジン1986年3月号に掲載されたPC-8001/mkⅡ/8801/mkⅡ/SR用の同名タイトルの移植版。なんとオリジナルはPC-6001『タイニーゼビウス』やX68000『アフターバーナー』など超絶移植で知られる松島徹氏。

X1のPCGでキャラクター類を全部置き換え、「オールアバウトナムコ」に掲載された楽譜を元に音楽を追加したため、かなり華やかな出来となりました。その分、プログラムが長すぎるため、残念ながらこのプログラムをベーマガに投稿することはありませんでした。ちなみに、オリジナルが掲載された頃、相当インパクトあったのか、様々な機種への移植版が掲載されていたのを覚えています。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年愛媛県松山市生まれ。アーケード、家庭用、PCはもとより美少女ゲームまで何でも遊ぶ、ストライクゾーンの広い古参ゲーマー。ただし、下手の横好きがたたり、実力でクリアできたゲームの数は決して多くないのが弱点。