パンフレットで見るアーケード探訪:富士山バスター

発売年 1992.02
開発元 金子製作所 / A TOP
発売元 サミー工業
ジャンル 対戦格闘アクション
コントローラ 8方向レバー+4ボタン

 本作のタイトルは「富士山」と書いて「フジヤマ」と読む。この作品はストIIから始まった格闘ゲームブームの中、和風格闘ゲームとして一際異彩を放ち登場。
 この作品の最大の特徴は侍、将軍、芸者、相撲、歌舞伎、河童、天狗、さぶ(火消し)、ボーナスステージに招き猫、狸の置物、だるまといった異色の登場キャラクターである。
 海外市場を意識して作られており、BGM製作には外国人アーティストを起用、英語版のセリフを用意するなど変なこだわりを見せる。さらに世界観に至っては「欧米人が全力で勘違いした江戸時代」。しかし、海外への輸出ができたのかどうかわからない。続編である「大江戸ファイト」は実写で制作されており、和製モータルコンバットと言える更に海外を意識した代物であった。
 システム自体はコマンドの簡略化を行い、敷居が低く誰でも簡単に遊べることに主眼が置かれていると思われるが、投げにボタン連打を要求したりと無駄が多かった。更にはゲームバランスの悪さも手伝って残念な出来になってしまっている。結果、家庭用への移植も行われず、そのまま消えていくこととなった。

移植先一覧
なし

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