今回紹介する『177』は、刑法177条をテーマにした美少女ゲームです。
発売当初は注目度が低かったのですが、国会で取り上げられたことで一気に有名になりました。
国民の代表に「これはヤベーやつですよ」と認められたと考えると、『177』がとんがりまくりのゲームに思えてきますね。
177条は平成29年に改正されて現在は強制性交等となっていますが、当時は強姦について書かれたものでした。大きく内容が違っているわけではなく、男性への性的暴行も罪に認められるようになったことで名称が変わったという話だったはずです。筆者の親戚(腐女子)が鼻息荒くこれについて語っていたので覚えています。かつてはケツアナ無罪だったとかなんとか。無罪ではなく傷害罪だったのかな? なんにしても家の廊下でモラルハザードトークは控えていただきたかった。
ちなみに過去の刑法177条は以下の通り。
上のようなゲーム画面を見ると『177』が重苦しいイメージのものに感じられますが、実際は意中の女の子を襲っても気持ちよくしてあげられたら無罪!
という頭のおかしいゲームです。
2部構成のアクションゲームになっていて、
ターゲットが家まで逃げ切る前に追いつき、服を脱がせて襲う前半パートと、捕まえたターゲットを犯してなんとかイカせる後半パートに分かれています。
気持ちよくしてあげられればターゲットの女の子と結婚にまでこぎつけられますが、失敗すれば逮捕されて社会的に死亡して終わってしまう……という風に分岐します。
さすが国会議員に「ヤベーやつ」認定されたゲームですね。イカれてます。
このゲームが出た頃はまだ紙芝居形式の美少女ゲームが登場していなかったのでアクション風の本作は今の美少女ゲームファンには珍しく映るだろうというのもありますが、それにしてもかなりぶっとんでいますね。付属マニュアルに書いてあるお邪魔キャラの情報なども制作側のおふざけが入っていてかなりユニークです。
追いかけっこ参考画像。パッケージ画像を見るにヒロインはヒールを履いているはずですが、驚くほど足が速い。
レトロなゲームらしくやたらと難易度が高いので、下手をすると女の子の後ろを走るだけで指一本触れられずに終わってしまいます。もはやただのランニングですね。
スタート地点から彼女の家に着くまでに何度か追いつき、服をすべて剥ぎ取らなければなりません。これがなかなか難しい。
後半パート参考画像。
後半パートでの腰使いが上手いと捕まらずに彼女を嫁にもらうことができます。たぶん失敗しても成功してもヒロイン的にはバッドエンドですが、そこは気にしない方向で。国会に取り上げられるという強烈なきっかけがあるまで注目度は低かったようですが、改めてほんとに個性的なゲームだなあと思わせられますね。