『ゲーム&ウオッチパーフェクトカタログ』校了しました

8月29日発売の『ゲーム&ウオッチパーフェクトカタログ』が、本日校了しました。とりあえず私の手は離れてしまったので、あとは皆様と一緒に本が刷り上がって待つだけとなります(印刷工程でトラブルがあればその限りではありませんが)。

すでに本書を作っていることについては7月の大阪ロフトでのトークライブにてちょっとお話したのですが、さすがに第2弾がゲーム&ウオッチとは予想できる人は誰ひとりおらず、「してやったり」とほくそ笑んだものでした(笑)。というわけで、前回の『メガドライブパーフェクトカタログ』に倣って(ありがたいことに結構好評でした)、今回も本の制作に関する内幕話を語りたいと思います。

基本的なコンセプトは前回のメガドライブ同様なのですが、実は企画の発端はずいぶん古くて2~3年位前にさかのぼります。とある出版社の担当者と打ち合わせをしていた際に「電子ゲームの本を作ってもらえませんか?」という相談を受けたのがきっかけでして、当時は私自身がそれほど電子ゲームの現物を所有していないことを理由にお断りしていたんですね。

そんな理由で一度はポシャったネタですが、『メガドライブパーフェクトカタログ』が好評で出版社サイドから続刊が求められていたことと、ゲームコレクターであるプラウドロー氏と知り合って、資料提供を取り付けることができたという幸運が重なり、一気に実現の運びとなったわけです。

あえて電子ゲームではなくゲーム&ウオッチで絞り込んだ理由は以下の3点の理由によるものです。

  • 電子ゲーム全般を扱った既刊が複数存在していた
  • 電子ゲーム全般だと実態が把握しにくく、「パーフェクトカタログ」と銘打ちにくかった
  • ゲーム&ウオッチだけでページ数が十分かさむことが容易に想像できた

電子ゲームは一般的な家庭用ゲーム機以上に状態の保全が難しく、現物を直接目にするにはハードルが高いガジェットです。そこで、少しでも現物のイメージを伝えるために今回どうしてもやりたかったのが「実物大で写真掲載」でして、ゲーム&ウオッチだけをまとめるのが精一杯だったというのが正直なところです。ただ、ゲーム&ウオッチだけに限定しても写真撮影には難航しまして、とりわけ画面写真は状態の悪い機種も多々あり、何度リテイクしたのか自分でも覚えていないほどでした。それでもなお状態の悪い画面写真が混じってしまいましたが、こういった事情もありまして何卒ご了承いただきたいと思います。

偏光板をはじめとした補修部材を大量に買い込み、数十台のゲーム&ウオッチを連日修理するなど想像を超えた難産となりましたが、『メガドライブパーフェクトカタログ』共々、楽しんでいただければ幸いです。

また、ゲーム&ウオッチ全モデルを貸していただいただけでなく、「分解してもいいですか?」という無茶な申し出にも快く了承いただけたプラウドロー氏には特に深く感謝の意を表したいと思います。

この本が、皆様の豊かなゲーム&ウオッチライフの一助になれば幸いです。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年愛媛県松山市生まれ。アーケード、家庭用、PCはもとより美少女ゲームまで何でも遊ぶ、ストライクゾーンの広い古参ゲーマー。ただし、下手の横好きがたたり、実力でクリアできたゲームの数は決して多くないのが弱点。