とんがりギャルゲー紀行 第23回:わくわく☆惑星プリンセス

さて、今回もとんがったゲームを……というよりわりとイカれたゲームを紹介します。

今回紹介するのは『わくわく☆惑星プリンセス』です。

前回紹介した『扉の向こうは』をリリースしたドールハウスの姉妹ブランド・パンピーの作品です。

1998年のゲームなんですが、同じ年に『Natural~身も心も~』『ぱすてるチャイム』『下級生』などの名作が出た影で、こんな闇の深い作品が出ていたんですね。ある意味豊作の年でした。

ストーリーは以下の通り。

車の運転の練習をしていた僕は
とある山奥で謎の宇宙船が不時着しているのを目撃した。
固唾をのんで見ていると中からヘンテコな服を着た女の子が現れ、
「落ちたのはあなたの責任よ」と言って、突然僕のモノを口に……。
いきなりの展開に、しかたなく成りゆきに身をまかせてしまったのだが、
話を聞いてみると、宇宙船の発進のためにイクイクパワーが必要だという。
かくして、より多くのパワーを集めるため、
僕は知り合いの女の子たちに電話をしたのだが……。

イクイクパワーってなんなんでしょう。いや、一応作中で絶頂時に溢れる力みたいなものだと説明されるのですが、それでもなんだこれという疑問が消えません。
ちなみに宇宙船の不時着は主人公のせいです。「車の運転の練習をしていた僕は」とあらすじには書いてありますが、実際はその後おもむろに自慰をしはじめます。彼のイクイクパワーが宇宙船を故障させたわけですね。そんなことで故障するとか宇宙船もろすぎやしませんかね……。あっ、でもチ〇〇に弱い宇宙船っていうとなんだかエロく……ないな。

ヘンテコな服の女の子――パムが言うには7日以内に3人分のイクイクパワーを溜めなくてはならないとのことですが……物語の開始時点で主人公には彼女がいるんですよね。緊急時とはいえ、思い切り人間関係を壊しにかかってます。しかも彼女ともまだキスまでで、それほど仲が深まっているわけでもなかったり。彼女のほかに2人ともってことを考えると、もうソープかデリヘルでこっそりどうにかしたほうがいいんじゃないかな……。

上画像がイクイクパワーを取られている様子です。初対面で銃を向けるなんて、おっそろしいお嬢さんです。
どうでもいいことですが、この記事を書いている最中に「いく」と入力しただけで「イクイクパワー」と予想変換できるようになりました。

ところで、このゲームにセーブ機能はあるのでしょうか。プレイした時には選択肢がやたらとある割にはセーブのやり方がわからずに困ってしまいました。ヒロインに電話をかける順番とか、初見時はどうしたらいいやらな選択肢ばかりですし。
正直、ベ〇ースタードデカイラーメンを彷彿とさせる頭の娘たちをがんばって攻略する気にはなれなかったので、あまり真面目に調べなかったのですが。


似ていませんか?

同人ではなく商業でこんなゲームが出てしまったのは、社長がほぼ個人で制作したゲームだからという理由のようです。『扉の向こうは』も同様ですね。社長自らノリノリで作り始めてしまっては、もはや誰にも止められなかったのでしょう。
パッケージ詐欺すらままならない絵ですから、意表を突くタイプの地雷ゲームよりはよほど親切な存在だとは思いますが。

女の子のグラフィックだけでなく、背景も色々気になるクオリティなんですよね。

上にある主人公の部屋の画像を見てください。
ベッドの後ろにあるジーンズがハンガーにかかっていないのですが、これ壁に貼られていますよね? 干しているとしたら片足曲がっているのがおかしいですし、完全に貼っていますよね。こいつなんでジーパン壁に貼ってるの……? そんなどうでもいいところがいちいち気になって仕方ありません。
グラフィックは背景もキャラクターも大体こんな感じでツッコみどころがいっぱいです。

他にもツッコみたいところが沢山あるというのに、おかしいのはゲーム内容だけではないのが恐ろしいところ。
オフィシャルサイトに貼られていた画像も奇怪な代物で、ゲーム本編よりも話題を集めました。たぶん見えてる地雷だから皆あんまり買わなかったんでしょうね。

パムのひみつツアーなるページがありまして、これはそこにあった画像です。メインヒロイン(?)であるパム皇女のひみつ図説です。むんむん星なる場所からやってきた彼女にはこんな秘密が……。しかしこれらは本編に一切関係ないため、なんのためにあるやらよくわかりません。『扉の向こうは』でも説明書に意味不明な設定が書いてありましたから、制作者はこういう裏設定を作るのが好きなのでしょうね。
しかし、ボルトに人間の顔を描き足したかのようなパムカットがむんむん星では流行っているのか……。

似てる……!!

どうでもいい……!!

ほぼ下ネタじゃないか……!!

こんな内容ですが、ゲーム自体は制作者の情熱が感じられるところは好感を持てますね。画面が暗転したまま進行するゲームやメインヒロインのルートすら実装していないゲームなど未完成品を堂々と販売するところもあるなかで、『わくわく☆惑星プリンセス』はただド天然なセンスを披露しているだけですから。こういった正統派(?)地雷ゲームが好きな人なら一度プレイしてみるのもありかもしれません。

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