とんがりギャルゲー紀行 第112回:天仙娘々

 さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。韋駄天いかせ男の後だと大抵のタイトルはとんがっていないように思えますが、まあ気にしない。

 今回取り上げるのはポニーテールソフトがリリースした脱衣麻雀ゲーム。

天仙娘々(PC98版)

 あらすじをざっくり説明すると、仙人の弟子である鈴花(リンファ)が、雀(じゃん)という国で悪事をはたらく麻雀大王なる女妖怪を止めるために麻雀するというお話です。麻雀大王は若い娘を狙っては麻雀勝負を仕掛け、打ち負かすと「人前に出れないような恥ずかしい体」にする呪いをかけて回っており、現地では大変迷惑がられています。呪いを解くには麻雀に勝って呪いを返す必要があるようなんですね。

 こういう、脱衣麻雀の舞台を整えるための強引なストーリーってなんかいいですよね。ちなみにこの呪いの効果は、脱衣麻雀に負けて服を脱ぐと、その後どうやっても服を着られなくなるというもの。服を着ても弾けて小さな布切れになってしまうため、全裸でいることを強いられます。大変ですね。水龍敬ランドと見分けがつかなくなっちゃいますよ。

 本作のリメイク作『天仙娘々 劇場版』は初代プレイステーション用にリリースされていますが、そちらでは呪いの効果が強制的に水着姿(作中ではまだ水着という概念がないらしいけど)にされてしまうというものに変更されています。どうやらレーティングは呪いにも打ち勝つもののようですね。呪いさんもっとがんばって。

 上の画像でもわかるとおり、アドベンチャー要素もあります。呪いの被害に遭っている町で情報を集め、麻雀大王がいる塔に挑む流れですね。難しい謎解きなどはなく、メタ会話豊富なギャグテイストの内容となっています。町では各種ツミコミができるお札も入手できるので、麻雀に勝てない場合は利用するといいでしょう。

 麻雀で勝ったり負けたりすると見られるご褒美CGはこんな感じ。陰影を綺麗に表現したいいグラフィックですね。マッチョの筋肉の凹凸のことじゃないですよ。女の子の肌の話をしています。

 そういえば、主人公・鈴花の服が弾けるCGは『AV美少女戦士 Girl Fighting』というファミコン用のパチモンソフトのパッケージ裏にも使われるのをご存じでしょうか。他メーカーとコラボしているわけではなく、恐らくは無断使用されているだけなので無関係と思われますが。別に他所でもぽんぽん脱がされているわけではない……はず。なんにしても不憫ですね。

無断使用されたものの元画像

 さて、それでは今回はこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

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