とんがりギャルゲー紀行 第138回:癒されご奉仕~夢の館で賢者タイム!~

 お久しぶりです。なかなか更新ができず本当にごめんなさい。早速本日もとんがったゲームを紹介していきますね。
 今回ご紹介するのは、一部インターネット掲示板などでスクリーンショットだけ知られるこのタイトル。

癒されご奉仕~夢の館で賢者タイム!~

 C.C.CLOCKUPが発売したゲームです。どんな画像で有名かについては、以下の画像をご参照ください。

 そう。外見から分かるように、二人は正真正銘の双子。

 誰と誰が双子なのかさっぱり不明なのは、上の画像を見ればわかることでしょう。
 外見から分かると書いてあるのに、見てもさっぱりわからない。そのシュールさからエロゲの面白画像として取り上げられがちなのがこのゲームなんです。ひどい話もあったもんですね。
 正解を言ってしまうと、双子なのは右側の2人。金髪の子が姉、銀髪の子が妹でして、落ち着いた妹が落ち着きのない姉の面倒を見る関係です。
 

※画像に文字を追加しました。ついでに言うと双子は主人公の姉妹ではありません。

 いやー、見ただけじゃわかりませんよね。
 CGとシナリオの齟齬があると、そのどちらかに問題があると思われがちなんですが、じゃあ実際はどうなのよっていうと、そうとは限らないんです。
 会社にもよりますが、原画やシナリオ、BGMや背景といった各種素材を発注&まとめる人が間に入っていることが多いはずなので、発注の時点で意図が正しく通じていないとか、どこかしらの伝達の際に齟齬が生じた可能性が高いのです。
 たまにあるんですよね、ト書きには髪を掴んだとあるのに相手はスキンヘッドだったりとか、ヒロインはデートだからお洒落してきたと言うけど立ち絵はいつものとかそういうの。あるいは、注意書きに「登場人物は全員18歳以上」とあるのに、街中デートでいちゃつく主人公とヒロインを見て「ママー! あれなにしてるのー?」って言う幼女ボイスのモブの存在とか。本当に幼女だったら注意書きが嘘ってことになるし、18歳以上なのに本気でわかってなかったらそれはそれで闇が深いのよ。もちろんあの注意書きが建前なのはわかっているけど。ああっ、もやもやするっ!
 そういったエロゲのちぐはぐを見るたび、もうちょっと自分とこの製品にこだわろうよとは思いつつ、笑えるから嫌いではないんですけど。

 見たとおりによくわからないCGについてはこの辺にしておいて、ゲームの内容についてもご紹介しますね。
 このゲームでは、特化人工生命体「ファーレイド」の美少女たちが、人間のお客様のために性的な奉仕をして働くお話が描かれます。作中では生々しくならないよう(という意図があるっぽい)ふわっとした表現をしていますが、直球で言ってしまうと住み込みの娼館ですね。
 人工生命体であるファーレイドは、各種職業のエキスパートとして働くために生み出された存在。物語の舞台は他の職に就けず行き場のないファーレイドがいる場所らしいのですが、ファーレイドは自分たちを生みだした人間たちに感謝しているので、性的な奉仕も嫌とは思っていません。同じ館のみんなと一緒に暮らすの楽しいな、お仕事もがんばろーっと、くらいのノリです。ゆるっとほのぼの調教ものですね。

 作中にはシミュレーション要素があり、マップで移動先を選んで他の娘とコミュニケーションを取ったり、予約があれば客に奉仕をします(予約がなくても自主的にお仕事することも可能)。接客するのは主人公ロナミアに、外見から分かるとおりそこまでそっくりでもない双子を加えた3人です。
 習得しているプレイを組み立ててご奉仕内容を決定し、体力不足にならない限りはそのとおり実行します。奉仕で経験値を集めるとレベルアップし、技能レベルを上げたり特典を受け取ることができます。主人公以外の2人に関しては、仕事しているところを覗くことでプレイ内容を設定したり、レベルを上げることができます。

ご奉仕前のプレイ内容決定画面。

 奉仕内容や迎えたエンディングによって称号を得られるので、周回してそういうのを集めるのが好きな人には嬉しい要素かもしれません。おまけにフリーご奉仕モードもあるので、ご奉仕だけ見たいときに役立ちます。
 本編のご奉仕では、嬢の体力をやりくりし、本番系技能の前に前戯系技能を入れ、客に満足してもらうためフィニッシュも組み込むといった制約があるのですが、フリーご奉仕モードは体力おばけと化した嬢が全プレイに対応してくれるのでとっても楽ちん。本編でも奉仕には2つのモードが用意されていて、「通常ご奉仕」とフィニッシュ後もプレイを続行できる「オーバーエクスタシー」から選択可能ですが、オーバーエクスタシーはデメリットもあるのでいつも選べるというわけでもありませんからね。調教ものエロゲではよくある仕様といえばそれまでなんですが、なんにしてもありがたい。

 と、以上のように美少女が客の男にご奉仕をして暮らすゲームではありますが、客の男との恋愛要素はありません。
 そも客の男に客の男という以上の情報量はありません。デフォルトネームは「客の男」。4文字以内で名前変更可能。中肉中背でマナー良く遊ぶえっちな人たちです。こういうとあれですが、モブの竿役です。顔も描かれずボイスもありません。
 本作は娼館を舞台としているゲームではありますが、主人公ロナミアは同じ館で働く仲間たちと楽しく過ごす日々に幸せを感じており、働くのはみんなと一緒に仲良く暮らすため。恋をするなら、そのお相手にはお仲間の女の子たちを選ぶんですよね。奉仕の際に好きな女の子を連れていって3Pすることもありますが、客を喜ばせるためではなく、お仕事の最中も好きな人といたい一心のようです。
 例えて言うと、職場に飼いネコを連れていけたら飼い主は嬉しいですし、もしかすると職場にいるネコ好きの同僚も喜ぶかもしれない。でも、ネコを連れていくのは同僚のためではないんです。同僚の喜びはおまけの幸福なんですね。
 この3Pはそういうことです。客の頭越しに美少女の愛が行き交っているわけです。
 というのがちゃんと例え話になっているかわからなくなってしまいましたが、そんな感じです。百合の間に挟まれない仕様なんですね。
 単純に百合ものであるなら男の存在感をもっと消しにかかるので、珍しい設定のゲームですね。ほのぼのしていて調教ものという感は薄く、かといって百合ものというには風変わり。快楽堕ちするルートもえっちなことが何より好きになるだけで、客にのめり込んでいるわけでもなしと。
 女の子にえっちなことがしたいというより、女の子がえっちになっている姿が見たい人向けなのかもしれません。

 プレイしてみた感じ、ルート分岐の調整は少し面倒に思いましたが、ご奉仕パートは楽しめました。ネタにされがちなゲームですが、決してクソゲーではありませんよ。
 さて、長くなりましたが今回はこの辺で。また次回もよろしくお願いします。