パンフレットで見るアーケード探訪：おてなみ拝見

　6つのテーブルゲームが収録された、アーケード向けのミニゲーム集。収録されているゲームは「将棋」「囲碁」「五目並べ」「こいこい（花札）」「リバーシー」「ポーカー」。一手ごとに時間制限があり、時間内に打てなかった場合はランダムに打たれたり、パス扱いにされたりしてしまう。

　1人プレイだと対戦相手として8人のキャラクターが用意されており、それぞれが難易度と直結している。幼女の「寺西つね子」が最弱でソニックブラストマンのような「ゲームマン」が最強。難易度が低いとかなり弱いので、あまりなれていない人でも即ゲームオーバーにはなりにくい。そういった設計と誰でも知っているゲームが並んでいることから、普段メダルゲームしかやらなかったお年寄り層も顧客として取り込むことができた。

　格闘ゲームばかりが注目を浴びていたころに登場した本作は多くのプレイヤーを獲得し、意外なインカムを叩き出すことになる。その結果『続・おてなみ拝見』や『おてなみ拝見FINAL』がリリースされることとなったが、ゲームが入れ替えられたことにより前作のプレイヤーが離れる結果となった。結局、最初のタイトルである本作に戻すことが往々にしてあった。本作に代わるタイトルが登場することはなく、かなり長い間稼働していた店舗も多い良作である。
　後にプレイステーションに移植されることとなった。

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