パンフレットで見るアーケード探訪：ワールドヒーローズ

　歴史上の偉人にそっくりな名前を持つキャラクターが登場する、アルファ電子が制作した対戦格闘ゲーム。対象年齢を落とし小学生をメインターゲットに据え、また海外も視野に入れたため、わかりやすいよう登場キャラクターのデザインが漫画的な作風となっている。操作は8方向レバーで移動とジャンプ、3つのボタンでパンチ、キック、投げを繰り出す。パンチとキックは押す時間で強弱の使い分けができる。Dボタンは使用しない。本作には他のゲームにはない「デスマッチモード」が搭載された。これは地雷や電流デスマッチ、両端が棘の生えたダメージ壁や炎の壁で封じられているステージなど独特のフィールドで戦いを楽しむものであった。
　登場するキャラクターも個性豊かな面々で、アクの強いものが多い。特にラスプーチンの異常さはプレイヤーを惹きつけるものとなっていたようだ。

　本作は予想を超える大ヒットとなり、より大きなビルへと引っ越すこととなった。その際社名を「アルファ電子」から「ＡＤＫ」へと変更している。そのため本作がアルファ電子としての最後の作品となった。

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