ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第120回:Nightmare in the Dark

お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。先日家で作業をしていると、テレビから韓流ドラマのCMが流れてきました。正直、韓流と呼ばれるものには興味はないので、いつもはスルーするのですが、なぜか画面に目が行ったんです。なんとなく気になって調べてみたら、韓国の富豪の娘がパラグライダーを楽しんでいる最中に竜巻に巻き込まれ北朝鮮に不時着し、北朝鮮の礼儀正しく親切な軍人に助けられ恋に落ちるという内容だそうで。このあらすじの時点でファンタジー過ぎて一気に興味が失せましたが、脱北者によると北朝鮮の現実を大変良く再現しているそうですよ。どこまで本当かはしらないけど。テレビを見るために自転車を漕ぐなんてシーンもあるそうで、あまりに北を馬鹿にしすぎてないかと思ったのはここだけの話。ちなみにこのドラマのタイトルは『愛の不時着』。ちなみに竜巻に巻き込またというのに、かけらも怪我をしていないのも韓国らしい適当な作りだなと思います。

さて話題を変えまして、今回のゲームをご紹介。

それは昔の話…。
魔術が信じられていた時代の話。
とある片田舎の小さな村に、一人の墓守が住んでいた。
彼はその醜い風貌から他人との接触を避け、墓地の片隅に隠れ住むようにして暮らしていた。
そんなある日、夜ごとに墓が荒らされ、死体が盗まれるようになる。
村人たちに知られ、騒ぎになることを嫌った墓守は、人々が気づかぬうちに墓荒らしを退治する事にした。
そして今日も、彼は深夜の墓地をひとり見回るのだった………

『Nightmare in the Dark』と言うゲームです。発売されたのは2001年。対戦格闘大人気の時代ですね。MVSでリリースされたんですが、店としてはこんな誰も知らない新作入れるよりはKOF2001の方が良い訳で。私が働いていた店では入荷することはありませんでした。ですが、これが遊んでみると隠れた名作といいますか、大変面白い。ダークな雰囲気もまた作品にあっており大変良いのです。主人公は墓守の男。墓荒らしが出るので村人に知られる前に解決しようとランタンを手に墓場を見回ることにするわけです。そして、そこに現れるのは……

死体泥棒ではなく動く死体なわけですよ。これらをすべて倒せばクリアとなります。主人公にできるのはランタンを振って炎を飛ばし敵を炎に包むこと。そして、さらに火を投げ入れ完全に燃やすと、

こんなふうに炎の玉になり、持って移動することができるようになります。これを敵にぶつけて倒すわけです。つまり、ホラーテイストな見た目の『スノーブラザーズ』! 違う点といえば投げた玉に自分が巻き込まれることはない点でしょうか。まあ、むしろ楽になるので良い変更点ですね。ということで、固定画面のアクションゲームでありますよ。全5ステージ、各5面の計25面が用意されています。各ステージの5面目にはボスが登場する実にオーソドックスな作りとなってますよ。ということで軽くご紹介。

ステージ1のボスです。見ての通りフランケンシュタインの怪物がモチーフでしょうね。ほっておくとゾンビを召喚するので、それを玉にして攻撃すればOKです。

巨大な骸骨にナイフが刺さっているわ、車輪はあるわと圧倒されるボス。画面下の穴が空いており、ここに落ちると画面上から落ちてくるので、これを使ってささっさと上の足場に移動し、同じように穴に落ちて上にやってくる骸骨をたまにして飛ばせば楽勝。あ、たまに跳ねるので、当たらないように気をつける必要があるかも。なんか知らないうちにダメ食らったので……

ステージ3のボスは2体のガーゴイル。コイツラが召喚する雑魚を玉にして攻撃するんですが、傴僂男が召喚されたときのウザさは大変。あとうろつく幽霊も邪魔なんで、最悪一層したほうが良いかも。難易度は一気に上るので慎重に行きましょう。

ステージ4のボスは重鎧をまとった骸骨。ここでは幽霊が大量召喚されびっくりしますが、落ち着いて対処するとあっさり倒せてしまうことも。私はボスを無視して雑魚の排除にかまけていたら倒せてました。

そして最期、ステージ5のボスはプリーストですかね。雑魚召喚が凝ってます。

魔法陣の文字がピンクに光るとゾンビが召喚されます。攻撃しやすいので、すぐに玉を作って攻撃しましょう。

ちょっとわかりにくいですが、12時、4時、8時と△の位置の文字が青く光ると剣が召喚されます。紫のオーラを纏ったら注意、主人公めがけて飛んできます。その瞬間ジャンプするだけで躱せるんですけどね。

文字が緑に光った場合は傴僂男が召喚されます。ぴょんぴょん飛び回るので対処が大変。下に降りたほうが良いです。

文字が紫に光ったら、でっかい骸骨と手が降りてきます。攻撃は効かないので、上手くやり過ごしましょう。

12時、2時、8時が黄色く光るとゴースト召喚。地形関係ないから面倒なんですよね、コイツラ。ボスへの攻撃は考えず、さっさと倒すのが吉。

2時、6時、10時と▽に文字が青く光ると雷が落ちてきます。移動していれば当たらないんですが、雑魚が残っているとよく喰らいます。

最期はこれ、4時、6時、10時が黄色く光ると傴僂男召喚。本当に傴僂男はやめてほしい……ということで、ラスボスの攻撃パターンはこれで全部です。なんかいきなり難易度が上がっている気がしますが、ステージ3のボスのほうがきつかった気がしますね。このボスを倒すとエンディングとなります。ループするのかと思いきや、そんなことはなく。でもまあ、格ゲーをクリアするのに30分ぐらいと考えると同じくらいだしOKなのかな? 個人的には満足なゲームであります。しかし実際のところ、2001年は格ゲーや音ゲーに人は集まっても、他にはろくに人は集まらなかった時代ですし仕方ないんでしょうけど、埋もれるには惜しいゲームですね。店頭で見かけた、なんてことがあったら是非一度プレイしてください。家庭用にはないので、アーケードで見かけたらプレイしどきです。

しかし、まあまっとうな墓守なんでしょうね。私の知っている墓守ゲームは死体を損壊したり、ゾンビにして使役したりしてましたけど。と、それではこのへんで。ではまた~

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